自動運転トラックと貨物鉄道の新たな取り組み
近年、物流業界では物流の効率化と持続可能性が求められています。特に、自動運転トラックの導入が期待されるなか、アイリスオーヤマ株式会社がNLP協同組合、株式会社T2と共同で、新しい輸送方法「モーダルコンビネーション」の実証実験を行いました。これにより、トラックドライバー不足という課題に対する解決策が見えてきています。
「モーダルコンビネーション」とは
「モーダルコンビネーション」とは、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて物流を行う新しい手法です。2026年7月9日から2日間にわたり、アイリスオーヤマの製品を九州から関東へ輸送する実証が行われました。この取り組みは、トラックドライバー不足と環境負荷の軽減を同時に実現することを目指しています。
実証の具体的な内容
実証は、九州・佐賀県鳥栖市のアイリスオーヤマ鳥栖工場からスタートし、最終目的地の神奈川県川崎市にあるNLP川崎DCまでの約1,100kmを輸送しました。輸送には、T2が開発したレベル2の自動運転トラックと、日本貨物鉄道の全国ネットワークを利用しました。
輸送ルートは次の通りです。
- - アイリスオーヤマ鳥栖工場から福岡貨物ターミナル駅までを全国通運が担当
- - 福岡貨物ターミナル駅から京都貨物駅までをJR貨物の貨物列車が運行
- - 京都貨物駅からNLP川崎DCまでをT2の自動運転トラックが担う
このプロセスにより、効率的な輸送が行われ、かつ物流のスムーズさが検証されました。
輸送品質とオペレーション
今回の実証では、アイリスオーヤマの炭酸水「CRYSTAL SPARK」を含む製品が安全に目的地に運ばれました。具体的には、貨物列車から自動運転トラックへの積み替え作業が遅滞なく実施され、荷崩れなどの影響も無く、全体の運行日数も計画通り2日間で完了しました。
今後の展望
この実証実験の結果をもとに、3社はレベル4自動運転トラックによる定期運行を視野に入れてさらなる連携を進めていく方針です。また、九州に位置するNLP協同組合の他の荷主とも協議を重ね、より多くの物流をモーダルコンビネーションで運ぶ可能性を探っています。
企業の紹介
- - アイリスオーヤマ株式会社:宮城県仙台市に本社を置く企業で、生活用品の企画、製造、販売を行っています。1971年に設立され、様々な製品で私たちの生活を豊かにしています。
- - NLP協同組合:滋賀県野洲市に位置する団体で、共同受注や共同購買、共済事業を通じて、組合員の利益を追求しています。
- - 株式会社 T2:東京都千代田区に本社を置くスタートアップ企業で、自動運転システムの開発や運用を行っています。特に、自動運転トラックによる物流サービスに注力しています。
結論
今回の「モーダルコンビネーション」の実証実験は、今後の物流業界の形を塗り替えるかもしれません。持続可能な未来に向けた物流の進化を、私たちも注目し続けたいものです。