キユーピーの自由研究受賞作品を振り返る
2025年の夏、キユーピー株式会社が主催した「キユーピーの自由研究」の受賞作品が発表され、その様子が公式サイト内の食育コンテンツ「食生活アカデミー」で公開されました。特に食に関する新たな発見や関心を引く作品が多く、全14作品が選ばれました。これらの研究は、日常生活からの素朴な疑問や社会のトピックに深く関連しています。
受賞作品の紹介
受賞した作品の中から、特に注目された3作品をご紹介します。
好奇心賞作品:卵アレルギーの観察
ともたかさんによる「たまごアレルギーのぼくのたまごかんさつとじっけん」は、自身が卵アレルギーを抱える彼が、卵についての知識を深めるために行った研究です。食べることはできない卵について、彼は実験を通じてその特性を理解しようと努力しました。この作品は、好奇心から挑戦することの重要性を教えてくれます。
探究賞作品:オレンジジュースの値段
りえさんの「オレンジジュースはなぜ高いのか~しぼれる量?人気?それとも?~」は、スーパーでのお買い物から始まった研究です。オレンジジュースは果物そのものに比べて高額であることに気付き、その理由を深く追求しました。自分の疑問を解決するために行動する姿勢が感じられ、消費生活についての考察も促します。
社会賞作品:お米の世界を探究
じゅりさんは「お米について~世界の米&びちく米~」というテーマで、世界中の米の種類や特性を調査しました。ひとつの食材に対する広範な興味が示されており、備蓄米など現代の社会問題に対する意識も反映されています。この研究は食文化と社会問題をつなげる重要な視点を提供します。
受賞作品の傾向
今年の受賞作品は大きく二つの傾向に分けられます。ひとつは日常生活から生じた疑問を探求するもので、子どもが感じる素朴な疑問を科学的な視点で掘り下げた作品が多く見受けられました。もうひとつは、社会の動きやニュースに常に目を向け、それを調査したものです。環境問題や食材の流通といったテーマが、子どもたちの視点で描かれていました。
未来への期待
キユーピーは「キユーピーグループ 2030ビジョン」を掲げており、子どもたちの笑顔をサポートするべく取り組んでいます。自由研究や食育活動を通じて、子どもたちの食に対する興味を育み、将来にわたって役立つ力を身に付けることを応援し続ける姿勢が伺えます。
今回の受賞作品や応募作品は、子どもたちに自分の視点で世界を探求することの大切さを教えてくれます。食を通じて自分を見つめ、他者や社会についても考える機会を持てることは、非常に価値ある学びとなるでしょう。今後もこのような活動が広がり、子どもたちの探求心が育っていくことを期待したいと思います。