新作小説『この配信者は終了しました』の魅力に迫る
本日、注目の作家・青本雪平の新作短編集『この配信者は終了しました』が発売されました。この本は、近年人気の高まる動画配信をテーマにした短編集で、さまざまなスタイルの5つのストーリーが連なっており、それぞれに特徴的な配信者たちの裏の顔が描かれています。
ストーリーの内容とは?
本作には「暴露系」「心霊系」「考察系」「救済系」「正義系」といった異なるジャンルの物語が収められています。それぞれのエピソードは、配信者たちの華やかな表舞台の裏に隠された暗い真実を暴いており、ページをめくるごとにドキドキが止まりません。
暴露系
物語の一つ、暴露系では、兄弟による暴露系チャンネルの運営者である千里が、週刊誌記者の猩野から思わぬスキャンダルを持ちかけられます。この調査が進むにつれて、千里は自らが思いもよらない罠に巻き込まれていく様子にハラハラさせられます。
心霊系
続く心霊系では、大学の先輩後輩が中心となり、廃墟や心霊スポットを訪れる様子が描かれます。しかし、視聴者を意識して霊現象を演出する彼らの前に、連続殺人事件の舞台となる場所へ向かうことで思わぬ悲劇が待ち受けていました。
考察系
考察系のエピソードでは、名の知れた配信者が生配信中に不在となった瞬間、その後彼の遺体が発見されます。配信者たちが集まり、事件の真相を考察する中で、衝撃的な真実が浮かび上がる展開は圧巻です。
救済系
樹海に見つかった行旅死亡人のストーリーでは、人気キャラクターが施されたリュックサックが遺体の隣にあり、かつて家出少女たちを救ったとされる配信者との関連が浮かび上がります。この話は、どのように結末を迎えるのか、非常に気になります。
正義系
正義と悪の境界線を問い直す正義系の物語では、配信者が痴漢を捕まえた直後に自ら命を絶つという衝撃的な展開が待っています。彼の過去が明らかになるにつれ、観る者を引き込む深いメッセージが伝わってきます。
受賞歴を持つ著者
青本雪平は『バールの正しい使い方』で大藪春彦新人賞を受賞後、多くの支持を集めている作家です。彼の独特な視点と、深い人間観察は本作にも色濃く反映されています。多様な配信者たちの姿を通して、現代社会の闇を鋭く描き出しており、読み終える頃には心に余韻が残ります。
体験できるプロモーション動画
また、本作の発売を記念して制作されたオリジナル動画も公開されています。特に心霊系のプロモーション動画は、さらに本作への興味を掻き立てる要素となっているでしょう。興味を持った方は、公式サイトでの試し読みや動画の視聴をお忘れなく。下記リンクからアクセスできます。
長編小説でありながら短編集という形式を取るこの『この配信者は終了しました』は、話の展開やキャラクターの魅力から目が離せなくなる作品です。あなたもこの機会に、配信者たちの裏の顔を覗いてみてはいかがでしょうか?