極上の天然氷の魅力
2026-08-08 05:05:07

南アルプスの自然が生んだ極上の天然氷の魅力とは

南アルプスの自然が生んだ極上の天然氷の魅力とは



近年、地球温暖化の影響で失われつつある天然氷。この貴重な資源を守るために命をかけている蔵元が、山梨県八ヶ岳の地にあります。その名も「蔵元八義」。創業者の高橋秀治氏は、2012年に食べた天然氷のかき氷に衝撃を受け、自らもその氷を作ることを決意します。かつて全国には100件以上あった天然氷の蔵元も、今ではわずか5軒に減少しました。そんな中、高橋氏は自らの手で後世に残したいと、八ヶ岳南麓の北杜市での天然氷作りを始めました。

天然製法の苦労と挑戦



天然氷作りは自然の条件に大きく影響されます。「晴れた寒い日」が必要な理由は、その間に氷が形成され、質が維持されるからです。冬でも温暖化により気温が上昇し、雨や雪で氷が溶けてしまうことも少なくありません。万が一、氷が溶け始めると、その部分は質が落ち、すべてを一から作り直す必要が出てきます。

一般的に流通している「純氷」は24時間以内で製造されますが、天然製法による氷はじっくりと2週間以上かけて作られます。その間、自然の寒さだけを利用して形成されるため、厚さは約15cmほどしか取れないこともあります。このような手間と時間をかけてこそ、天然の氷は生成されるのです。

山梨県北杜市は、全国平均に比べて気温が低く、日照時間が長い地域であるため、天然氷を作るのに適しています。しかし、近年の異常気象の影響で、その数は年々減少しています。

天然氷の特長



特長1:日本の名水「八ヶ岳の水」



天然氷に使われる水は、八ヶ岳の湧水。地下80メートルから汲み上げた水は、長い年月をかけ自然のフィルターを通り抜けた水です。この地域は「八ヶ岳南麓高原湧水群」として知られ、歴史的に名水が多いことで有名です。

特長2:「飲み物本来の味」を引き立てる



天然氷は、不純物が極めて少なく、高密度なため、溶けにくい性質があります。例えば、お酒の水割りやアイスコーヒーに使っても、飲み物本来の味を保ち、薄まることがありません。この特徴は、一般的な氷では体験することができない魅力です。

特長3:圧巻の透明度



天然氷は、その純粋な透明度でも知られています。一度グラスに飲み物を注ぐと、その姿がほとんど見えなくなるほどの透明感を持っています。この美しい透明度は、まるで「忍者氷」と呼ばれるほどです。

未来への思い



高橋氏は、地球温暖化という厳しい現実に立ち向かい、人生を賭けてこの失われつつある天然氷の技術を守っていこうとしています。高橋氏の思いは、単なる氷作りにとどまらず、日本の文化を次世代に伝えることに他なりません。天然氷を手に取ることで、その魅力とともに、作り手の情熱を感じてほしいと思います。多くの方々に、この貴重な天然氷の素晴らしさを体験していただきたいと願っています。


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