高田茜が語る!ロイヤル・バレエ『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』の魅力
2025年5月22日、ロイヤル・バレエとオペラシネマの最後のシーズンを締めくくる作品『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』が公開されます。この作品では、振付を手掛けるのは著名な振付家クリストファー・ウィールドン。彼はミュージカル『フり不思議の国のアリス』や『パリのアメリカ人』などの成功で知られています。
全貌を知る『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』のプログラム
『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』は『フールズ・パラダイス』、『トゥー・オブ・アス(ふたり)』、『Us(僕たち)』、そして『パリのアメリカ人』の4作で構成されており、それぞれが異なる魅力を持っています。特に『フールズ・パラダイス』は、ウィールドンが作曲家ジョビー・タルボットと共に作り上げた作品であり、彼のダンスと音楽のコラボレーションの第一歩を示しています。
衣裳はファッションデザイナーのナルシソ・ロドリゲスによってデザインされ、作品の美しさを引き立てています。高田茜とウィリアム・ブレイスウェルを含むダンサーたちが、神秘的な彫刻のような動きを披露します。
高田茜の10年を振り返る
高田茜がプリンシパルとしての10年を迎えたその心境について語る中で、特に印象深かったのはウィールドンの作品の特徴、つまり「音楽の美しさ」と「それをどう表現するかの難しさ」でした。彼女は、音楽なしで踊ることで体のラインを美しく見せることが重要だと感じていると述べました。
さらに、身体的なチャレンジや精神的な葛藤についても語りました。特に『フールズ・パラダイス』では、アクロバティックなリフトがあり、最初はそれに苦労しながらも練習を重ねていったとのことです。
高田の舞台上での思い
高田は、自身の動きや表現が「まるで神々のように見える」と感じながらも、心の中では正直なところ恥ずかしさを抱き、裸同然で踊っているよう感覚に苛まれたと言います。また、共演者とのコミュニケーションの大切さにも重きを置いており、「口に出して伝えることでより円滑な関係が築ける」と話しました。
古典との違いを感じる瞬間
高田は、古典作品に比べて現代的な作品ではより自由度が高いと感じています。古典作品では型を意識しなければならない一方、ネオクラシックな作品では感情やニュアンスを豊かに表現することが可能です。これは彼女がダンサーとしても成長し、自身の表現力を広げている証でもあるでしょう。
普段の生活について
休日の過ごし方について聞かれると、高田はノルウェーでの結婚式や友人の赤ちゃんに会うためにパリに行った話を披露し、リラックスした日常を楽しんでいる様子がうかがえました。特にMrs. GREEN APPLEの音楽を楽しむことが彼女の癒しだと語ります。
過去から現在への思い
2017年にインタビューを受けた際の気持ちの変化についても触れ、当時は自分がプリンシパルでいることに不安を感じていたと振り返ります。現在では、その不安を乗り越え、自分自身を楽しむことができるようになったと明言しました。
最後に
『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』の最後に、高田はウィールドンの作品が持つエンターテインメント性と詩的な内面性を楽しんでほしいと観客にメッセージを送りました。多くの人にこの魅力的な作品を観てもらえることを楽しみにしています。
公開情報
『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』は9月19日(金)から9月25日(木)までTOHOシネマズ 日本橋にて上映されます。詳細は公式サイトで確認してみてください。