アイスランド市場での日本品種いちご販売再開
最近、アイスランドで注目を集めているのが、日本品種のいちごです。アイファーム株式会社が生産するこのいちごは、2025年3月に生産苗にトラブルがあったため、一時的に販売を中断していました。しかし、その後の努力が実り、ついにアイスランド市場で再販売されることとなりました。
2023年11月28日金曜日の正午(GMT)から、自社のオンラインサイト『ichigo.is』で先行予約が行われましたが、驚くことに約100パック、すなわち約30キログラムが即日完売しました。このいちごは300グラムあたり4500アイスランドクローナ、つまり約5400円という高価格の設定ながら、多くのお客様からの注文が寄せられました。これは、iFarm Icelandが築いてきた信頼と品質への期待によるものです。
高級レストランへの展開と加工品の販売
今回の販売再開に合わせて、アイファームは新たな販路拡大の施策を進めています。一つは、高級飲食店への納入です。特に、ミシュラン星付きのレストランなど、名のある店に提供する準備を進めており、高級な食文化を促進する狙いがあります。
また、いちごを使ったジャムなどの加工品も展開予定です。通年での提供を考え、味わいと品質にこだわった製品を順次取り揃える方針です。特にクリスマスシーズンには、アイスランドの首都レイキャビクで行われる主要なクリスマスマーケットに出展し、販売とプロモーションを行います。たとえば、12月7日や12月12日には特定のマーケットに出店する予定です。
加えて、クリスマスギフト向けの限定パッケージも登場します。日本の風呂敷を用いたギフト仕様パックは、心温まるプレゼントとして人気を集めること間違いなしです。
株式投資型クラウドファンディングの実施
さらに、アイファームは生産体制を強化し供給量を増加させるため、株式投資型クラウドファンディングを行っています。「CF Angels」での募集は2025年12月15日までで、投資単位は10万円からで可能です。これに参加することで、日本の高い農業技術を欧州に広げ、新たな食文化を生み出す手助けができます。
オンライン工場見学会の開催
また、アイファームでは現地工場のオンライン見学会を開催します。iFarm IcelandのCEOによる生の声を聞けるこの機会は、参加者にとって貴重な体験となるでしょう。開催日程は12月3日、5日、6日の3回で、全てZoomを使っての参加が可能です。画面オフでの参加も歓迎としていますので、気軽にご参加いただけます。詳細は公式サイトで確認可能です。
このように、アイスランドにおける日本品種のいちごの販売は、単なる再開にとどまらず、新たな展開が広がっています。高級感と品質を兼ね備えたこのいちごを通じて、新たなる食文化が生まれることを期待しています。ぜひ、皆さんもその一端に触れてみてください!