化粧品とデータ分析で女の子たちの未来を広げる取り組み
教育の場において、女子学生の理系進路に対する関心をどう高めるかは、現在の社会において重要な課題です。そこで注目されるのが、株式会社コーセーと山脇学園中学校・高等学校が連携して実施した「化粧品×データサイエンス」授業です。この授業は2025年7月から12月にかけて全10回行われ、約280名の女子中学3年生が参加しました。
背景
日本の理工系大学への進学率は低く、特に女性はさらに少ない状況です。これを改善するために、会社では化粧品を活用したキャリア支援に着目し、女子学生に向けたデータサイエンス講座を開催しました。この講座がどのように効果を発揮したのか、実際のデータをもとに見ていきましょう。
授業の実施内容
授業では、女子生徒たちがスキンケアについて学びながら、データ分析も行うというユニークなスタイルです。「感性とデータから、みんなにぴったりの化粧品をみつけよう」というテーマのもと、実際に化粧品を触り比べ、その感触をデータとして数値化しました。
スキンケア商品の官能評価
生徒たちは、当社が用意したスキンケア商品を触り、「なめらかさ」や「しっとり感」などの感触を数値化する官能評価を実施しました。この作業を通じて、最初は不安だった生徒たちも次第に積極的に関わるようになっていきました。
データ分析アプリの導入
特別に開発されたWebアプリを使用し、官能評価の結果を統計解析することで、データの違いを視覚的に理解できるよう支援しました。実際の授業では、76%の生徒が「理解に役立った」と回答し、その成果は授業外でも利用されるほどでした。
「Yamawakiタイプ」の定義
更に、侮れないのが生徒同士の協働による「Yamawakiタイプ」の定義です。生徒たちはライフスタイルや好みをアンケートを通じて自己分析し、これは彼女たちが自身に合った商品を提案する上で大変効果的でした。
魅力プレゼンテーション
最終段階では、各生徒が自分に合ったスキンケア商品を選び、その魅力をプレゼンテーションする機会がありました。この活動を経て、彼女たちは学んだことをまとめ、他者に伝える力も身につけました。
教育的な効果
授業の最後にはアンケートを実施し、学びの効果を測定しました。その結果、82%の生徒が「スキンケアが学びのやる気につながった」と回答。特にデータサイエンスへの興味は開始前の34%から75%へと大きく向上し、理系キャリアへの関心も35%から52%へと高まりました。
今後の展望
この取り組みは、女子生徒がデータ分析や理系の仕事に興味を持つきっかけとなっています。今後もコーセーは、次世代の教育を通じて女性のキャリア選択肢を拡げ、より多様な社会を築くことに貢献していきたいと考えています。
この新たな試みは、化粧品とデータサイエンスという意外な組み合わせが女の子たちの未来を広げる大きな一歩であることを示しており、これからの活動が一層楽しみです。