ECOMMITとジャパンサステナブルファッションが提言する未来のファッション産業への道
2025年6月30日、株式会社ECOMMITが参加するジャパンサステナブルファッションアライアンスが、重要な政策提言書を公表しました。この提言書は、ファッション産業における持続可能性の推進に向けた具体的な施策をまとめたもので、消費者庁や環境省に提出されることが決まっています。今後は経済産業省にも提出される予定です。
サステナビリティの必要性
ファッション業界は、環境への影響が大きな産業の一つです。ECOMMITは、この問題に対処するために、政策提言委員会の委員長としてその策定に深く関わりました。私たちの目標はシンプルです。持続可能なファッション産業を実現するための効果的な解決策を導き出し、資源循環の仕組みを構築することです。
提言書では、繊維to繊維リサイクルに焦点を当て、2030年度に「手放される衣料品のうち、繊維to繊維リサイクルで5万トンを処理」という目標を達成することを指向しています。この目標は、業界全体の意識を高め、持続可能な生産と消費を促進する重要なステップです。
提言の内容
主な提言項目は以下の通りです。
- - 繊維アパレル産業における課題と解決策の進め方に関する提言
- - 繊維製品におけるGHG(温室効果ガス)排出量の算定に関する原単位等の精緻化
- - 商業施設のCO2削減に向けた情報開示の推進
- - 環境配慮設計ガイドライン内における環境へのポジティブな影響評価項目の追加
ECOMMITの役割
ECOMMITは、循環型社会実現を目指す循環商社で、全国8ヶ所に自社の循環センターを構えています。不要になったものを回収し、選別し、再び流通させるという活動を行っています。また、独自のトレーサビリティシステムを使い、リユースやリサイクルのデータ管理、CO2削減量のレポーティングまで行い、企業や自治体のサステナビリティ推進をサポートしています。
ファッションの未来へ
ジャパンサステナブルファッションアライアンスは、適量生産、適量購入、循環利用を基本理念に掲げています。そして「2050年カーボンニュートラル」を目指し、サステナブルなファッション産業への移行を加速しています。正会員22社、賛助会員48社の企業がともに協働し、実行可能な解決策を模索しています。
私たち一人ひとりがファッションに対する意識を高め、持続可能な選択を考えることが大切です。未来のファッション産業を形作るために、ECOMMITやジャパンサステナブルファッションアライアンスが提供する情報は、重要なインサイトとなるでしょう。持続可能性の高いファッションを実現するための一歩を、今ここから踏み出していきましょう。