高齢者の着替えを快適に!ケアファッションが実施した調査結果とは
近年、人生100年時代が到来し、高齢者の数は日々増加しています。それに伴い、衣料業界には高齢者のニーズに応える新たな課題が浮上しています。特に加齢による身体機能の低下により、日常の「着替え」が困難に感じる方々が多く存在することがわかりました。この問題を解決すべく、株式会社ケアファッションでは高齢者向けの衣料品や介護衣料品の開発を進めており、最近実施した調査結果がその一端を明らかにしています。
調査の目的と背景
2026年2月17日から20日にかけて、全国の75歳以上の男女500名を対象に「日常の着替えに関するアンケート」をオンラインで行いました。この調査は、高齢者が抱える着替えに関する不便さやストレスを理解し、そのニーズに応じた商品開発を目指すものでした。
高齢化が進む中で、衣料業界では、高齢者に適した衣服の選択肢がまだまだ乏しい現状があります。この調査は、まさにその実態を把握し、未来の市場にふさわしい衣料品の開発を促進する目的があります。
調査結果の概要
調査の結果、以下のポイントが明らかになりました。まず、60歳以前に比べて「着替えの負担」を感じている高齢者の割合は高く、特に「靴下の着脱」が46.8%で最多でした。また、ボタンを留め外しすることも36.6%の人が負担に感じているという結果が出ました。加えて、77.6%の回答者は着替えに対してストレスが「全くない」もしくは「あまりない」と回答しましたが、20.4%の方は「ややある」と感じています。
さらに、ストレスが「全くない」と答えた方の中でも、約36%が「伸縮性や摩擦レス」を求めていることが判明しました。これらを踏まえた上で、必要な機能のトップ3は「ひっかかりにくい生地」、「生地の伸び縮み」、そして「ボタンの工夫」であることが分かりました。
ケアファッションの商品展開
ケアファッションは、これらの調査結果を基に、新しい商品の開発に取り組んでいます。具体的には、以下のような商品ラインナップがあります。
1. おしりスルッと®パンツ
この商品は、滑りやすいウエストゴムと前部2か所のすべり止め設計が特徴。自力での着脱を手助けすることで、高齢者がスムーズに着替えられる環境を提供します。設計には、医療法人社団と共同開発した経緯もあり、特に着用のしやすさに配慮されています。
2. NOBI AID®(ノビエイド)
驚異の伸縮率160%を誇るこの商品は、リハビリや介護施設での評価を基に、圧迫を感じないような設計です。日常の着替えを楽にするだけでなく、見た目にもこだわっています。
3. 多彩な留め具の採用
ボタンや留め具には、様々な工夫が施されています。大きめのボタンや軽い力で留め外しできる機構が必要とされる中で、デザイン性と機能性が共存する商品を提案しています。
4. らくらくソックス
靴下の着脱においてはしゃがむ動作が難しい高齢者に向けて、履きやすさを追求した商品を展開。足首ゴムなしや、片手で履きやすいタイプなど、選択肢を広げています。
未来への展望
株式会社ケアファッションは、2015年の設立以来、高齢者向け衣料品の開発に力を入れています。ユニバーサルファッションを基に、誰もが快適に生活できる商品を提供するため、今後も市場のニーズに応えながら革新を続けていく予定です。
着替えが楽になれば、高齢者の生活の質も向上します。これからもケアファッションの取り組みに注目していきたいです。