エクシングとVIEが生み出す「ガンマ波カラオケ」の可能性
カラオケは多くの人に愛される娯楽ですが、最近、その楽しみ方に新たなアプローチが加わりました。それが、エクシングとVIE株式会社が共同で開発した「ガンマ波カラオケ」です。このカラオケは、次世代のウェアラブル脳波計を使用して、脳波を測定しながら歌唱するという画期的な試みです。
ガンマ波とは何か?
まず、ガンマ波について理解しておきましょう。ガンマ波は脳波の一種で、30Hz以上の高周波で発生します。この波形は、記憶や思考、感覚情報の統合、意識の集中に関与しており、特に高度な情報処理が行われる際に見られます。最近の研究では、ガンマ波を刺激することが、認知機能を向上させる可能性があることが示唆されています。これを背景に、「ガンマ波カラオケ」は新しいエンターテインメントとしての位置づけを確立しようとしています。
実証実験の概要
実証実験では、19名のボランティアを対象に、ガンマ波を含むカラオケ曲(Gamma条件)と通常のカラオケ曲(Control条件)の脳波の変化を比較しました。具体的には、歌唱前、歌唱中、歌唱後の3つのタイミングで脳波を測定し、その変化を分析しました。
驚きの結果
その結果、通常のカラオケと比較して「ガンマ波カラオケ」では、視聴中および歌唱中のガンマ波が有意に高く、この活動は特に歌唱中に顕著でした。一方で、通常のカラオケでは、明確なガンマ波の変化は見られませんでした。このことから、ガンマ波カラオケには特別な脳波刺激があることが確認され、より高い認知機能を促進する可能性が示唆されているのです。
これからの展望
VIE株式会社は、『味わい深い人生を生きる』というミッションのもと、ニューロテクノロジーの社会実装に取り組んでいます。ガンマ波カラオケの普及を通じて、高齢化社会の健康課題に立ち向かうことを目指しています。この新しい取り組みからは、エンターテインメントと脳科学の融合がどのように進化するのか、非常に楽しみです。
配信情報
「ガンマ波カラオケ」は、JOYSOUNDを通じて配信中で、対象機種にはJOYSOUND X1、MAX GO、MAX2などがあります。配信されている楽曲は、BEGINや夏川りみ、石原裕次郎といった多彩なアーティストによる名曲が揃っています。カラオケを楽しみながら、脳に良い影響を与えることができる「ガンマ波カラオケ」。これから多くの人々がこの新しいエンターテイメントを体験することで、心と体の健康を促進することが期待されています。楽しみながら脳を活性化させたい方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
VIEについて
VIE株式会社は、ウェアラブル脳波計やニューロテクノロジーを利用したサービスを展開しており、ユーザーが簡単に脳波を測定できる技術を実現しています。現在、様々な研究機関や病院での利用が進む中で、さらなる事業開発を進めています。今後も、広がるニューロテクノロジーの可能性に注目です。
ガンマ波カラオケの詳細については、
こちらから確認できます。