音で楽しむ料理
2025-10-29 16:38:21

音を頼りに料理を楽しむ高校生たちの新たな挑戦!

音を頼りに料理を楽しむ高校生たちの新たな挑戦!



味の素株式会社が筑波大学附属視覚特別支援学校と共同で、2025年10月29日から新しいクッキング部「音でみるクッキング部SOOUNDFUL COOKING CLUB」を立ち上げます。この取り組みは、視覚障がいを持つ高校生が「音」を手掛かりに料理の楽しさを体験する機会を提供し、さらに自立や自己表現を育むことを目指しています。

新たな挑戦 - 音を活かした料理体験



このクッキング部の誕生は、味の素が開発した音声特化型レシピサイト「音でみるレシピ SOUNDFUL RECIPE」に基づいています。視覚情報に頼らず、食材から発せられる音や香り、さらには振動を感じ取りながら、調理方法を学ぶことができる新しいプログラムです。筑波大学附属視覚特別支援学校の高校生たちが、音を頼りに料理を進める体験は、まさに新しい試みといえるでしょう。

この活動を通じて、見える人も見えない人も共に料理の楽しさを味わい、食の時間をより豊かに過ごすことができるよう努力していく予定です。さらに将来的には、全国の盲学校や地域にこのプログラムを広げていく考えです。

調理の音と感覚を重視したクッキング部



「音でみるクッキング部」では、音や香りなど、視覚情報に頼らない感覚を中心に据えています。たとえば、肉を焼くときに聞こえる「ジュッ」という音や、煮物が煮立つときの「ぐつぐつ」という音が、料理を進める重要な手掛かりとなります。生徒たちは、これまでの経験を基に、この新しいアプローチを実践しながら、お互いに助け合って観察力を高めています。

新たな料理体験の感想



トライアルプログラムに参加した生徒たちは、音を基にした調理体験がどれほど新鮮で楽しいものであったかを話しています。たとえば、高校2年生のある生徒は「火の通り具合を音で判断することができ、楽しく自信を持って料理をすることができました」と語っています。このような体験は、彼らに新しい料理の楽しみ方を教えており、自信にもつながっています。

また、全盲の特別アドバイザーのみきさんは、音や香りを感じ取りながら料理をすることで、仲間とともに楽しく学び合えることの喜びを強調しました。料理人の東山広樹さんも、音を頼りにする生徒たちの真剣な姿勢から多くを学び、感動したとコメントしています。

誰でも楽しめる料理の未来へ



味の素が推進するこの「音でみるレシピ」プロジェクトは、料理の楽しさを視覚に頼らずとも誰もが楽しめる形で提供することに重きを置いています。今後は、音声コンテンツの拡充も予定されており、視覚障がい者だけでなく、全ての人にとって料理が身近で楽しいものになるよう取り組んでいきます。新たに誕生した「音でみるクッキング部」は、視覚障がい者の高校生たちにとって、自立への第一歩となることでしょう。

今後も、この活動が多くの人たちに広まり、食文化を豊かにすることを期待しています。


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