国立文楽劇場特別公演
2025-09-29 19:58:31

国立文楽劇場の魅力満載!爽秋文楽特別公演がいよいよ後半へ突入

国立文楽劇場の爽秋文楽特別公演



9月6日から10月14日まで、国立文楽劇場で開催中の「爽秋文楽特別公演」。このロングラン公演も残りわずかとなり、期待と注目が高まっています。本公演では、3つのプロによる素晴らしい演目が上演されており、多くの方々が文楽の魅力を再認識する機会となっています。

Cプロ『曾根崎心中』


Cプロでは、11時から『曾根崎心中』が上演されます。元禄16年に近松門左衛門によって書かれたこの作品は、江戸時代の事件を題材にしたものではありますが、時代を超えて多くの人々に愛されています。特に徳兵衛とお初の刹那的な恋物語は、感動的で観る者の心を掴んで離しません。戦後の復活上演を経て、今では定番の人気演目となり、多くの人々に親しまれています。また、大ヒット映画「国宝」にも登場した場面は文楽としても必見のシーンです。

Bプロ『心中天網島』


14時からは、Bプロで『心中天網島』が上演されます。この演目も近松門左衛門の作品で、享保5年に初演されました。心中へと追い込まれる治兵衛と小春の物語は、彼らの周囲にいる人物の心理描写も豊かで、一層深く考えさせられます。特に、心中に至る経緯が複雑に描かれているため、『曾根崎心中』との対比も楽しめます。文楽を通じて心の葛藤を感じてみてください。

Aプロ『恋女房染分手綱』と『日高川入相花王』


そして、18時からはAプロによる『恋女房染分手綱』と『日高川入相花王』が上演されます。『恋女房染分手綱』では、名家の姫君の乳母が過去の悲しみを抱えながら、現実と向き合う様子が描かれます。母としての情と社会的な立場の間で悩む重の井の姿には、多くの人が共感を覚えることでしょう。

一方、『日高川入相花王』では、嫉妬にかられた清姫が愛する安珍を追う様子が描かれています。彼女が安珍に裏切られ、蛇体へと変わる衝撃の瞬間は、大きな見どころとなります。まさに文楽ならではの伝統的な演技が味わえますので、お見逃しなく!

文楽を楽しむためのサポート


文楽は敷居が高いと思われがちですが、国立文楽劇場では観客に優しいさまざまなサービスを提供しています。舞台の理解を深めるための字幕サービスや同時解説イヤホンガイド、詞章が掲載された床本付解説書もあり、初めての方でも安心して楽しめます。見慣れていない方には特に心強いアイテムとなるでしょう。

お知らせ


後半日程に突入し、AプロとCプロの上演時間が入れ替わった点にご注意ください。前半はAプロが11時、Cプロが18時開演でしたが、後半はCプロが11時、Aプロが18時開演となりました。Bプロの開演時間は変更ありませんので、14時からの演目もぜひご覧ください。

大阪生まれの伝統芸能・文楽は、決して難しいものではありません。ぜひこの機会にその魅力を体験しに足を運んでみてください。皆さまのご来場をお待ちしております。


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