資生堂オンラインストアがContentsquareを導入
資生堂ジャパンが運営する公式ECサイト「資生堂オンラインストア」では、顧客の購買体験向上を目指し、デジタル体験アナリティクスのリーダー企業Contentsquareの導入を発表しました。これにより、サイト訪問者の行動を分析し、顧客体験をより一層改善することを目指しています。
流行するECサイトの進化
2024年7月に誕生した「資生堂オンラインストア」は、それまでの「ワタシプラス」を刷新した新しいプラットフォームです。このサイトは、ユニバーサルデザインの採用や多言語対応などの機能を強化し、美容に関する多様なニーズに応えられる工夫がなされています。特に、一年を経て既存顧客と新規顧客に向けた美容情報やコンテンツの充実を図っており、EC購入体験において付加価値の向上を追求しています。
顧客の行動をデータで把握
しかし、ただのリニューアルでは足りません。資生堂は「本当にお客様に届いているか」を見極めるために、顧客行動を詳細に解析する必要があると感じました。その結果、Contentsquareのデジタル体験アナリティクスを導入することを決断。このプラットフォームは、ユーザーがサイト内で直面する「つまずきポイント」を把握し、エラーの可視化や機会損失の定量化を行う機能を備えています。これによって、顧客の体験を継続的に改善し、訪問件数や顧客単価の向上を狙っています。
声を大切に
資生堂オンラインストアには、訪問者が気軽に意見を寄せられるエリアが設けられており、数千件に上る「声」を集めました。顧客のフィードバックをもとにサイトは高頻度で更新されており、数多くの「声の変化」にも敏感に対応しています。これにより得られる定性的な情報と、トラフィックの定量分析を組み合わせることで、顧客インサイトを深めていく予定です。
未来に向けたビジョン
資生堂ジャパンのEC事業部長、能代真紀氏は、「資生堂オンラインストア」がもたらす新たな体験への期待を語ります。最新の機能を活用して、常に新しく変わる顧客の嗜好に迅速に応えることで、ユーザー体験をさらに向上させていくことを目指しています。
Contentsquareとは
Contentsquareは、デジタル上のカスタマージャーニーを簡単に分析できるオールインワン型プラットフォームです。多くの有名ブランドで採用されており、顧客がどのような体験をしているのかを短時間で把握できる特長があります。AIの力により、顧客体験の改善機会を見つけ出し、より迅速な施策の実行を可能にします。
結論
資生堂オンラインストアは、この新しいアプローチを通じて国内のコスメ市場での競争力を強化し、より多くの人々に愛されるブランドへと成長することを目指しています。Contentsquareを活用することで得られる深い顧客インサイトによって、今後のUI/UX改善が加速化されることが期待されており、化粧品購入のスタイルにも新しい風を吹き込むことでしょう。