鹿児島の居酒屋もんちゃんの誕生秘話と美味しい魅力とは

鹿児島の居酒屋もんちゃんの誕生秘話

鹿児島県の大崎町は、自然あふれる環境と、美味しい料理で知られる町です。約12,000人が暮らし、地元の人々に愛される「居酒屋もんちゃん」が、この地で誕生した理由を探ります。特に注目すべきは、ふるさと納税の返礼品としても人気のある「鳥刺し」と「桜島鶏レバ刺し風」です。これらの料理を創り出した店主の上檔政利さんと妻の舞子さんに、心温まるエピソードを伺いました。

“もんちゃん”の由来と開店のきっかけ

「居酒屋もんちゃん」の店名は、政利さんのあだ名から名付けられました。初めて妻と出会った時、彼女が「もんちゃんっぽいね」と言ったことがきっかけです。その言葉が妙に気に入った妻は、「もんちゃん」に決定するよう強く勧め、語感の良さも相まってこの名前が採用されました。

政利さんは、高校で調理を学び、大阪のラーメン店を経て、鹿児島に戻り割烹やカフェなどで経験を積みました。しかし、2022年のコロナ禍において、自らの居酒屋をオープンする挑戦に踏み切ります。

「もんちゃん」は以前、別の居酒屋「田舎料理おかん」が営業していましたが、店主が体調を崩して休業したため、この物件を譲り受けました。運営に対しての挑戦を決意したのも、妻の支えがあったからです。「失敗してもまだ若いから全然大丈夫！」という言葉が家庭の温かさを感じさせます。

評判の一品、鳥刺し

「居酒屋もんちゃん」の看板料理には、特に自信を持って提供される「自家製炭火焼き鳥刺し」があります。
一晩、塩麹に漬け込んだ鶏肉を、備長炭で香ばしく炙り、余分な火が入らないように氷水で締めます。その結果、肉は柔らかく、口の中でトロける美味しさが楽しめます。多くのお客様が「これが食べたくて来た」とおっしゃいます。

驚きの唐揚げ

居酒屋で人気がある料理の一つ、「鶏の唐揚げ」も見逃せません。政利さんは、国産鶏ではなく、あえてクセの個性的なブラジル産の鶏肉を使用します。味付けには塩麹や醤油、生姜など多彩な調味料を使用し、外はカリカリ、中はジューシーな食感が楽しめます。

フォアグラのような桜島鶏レバ刺し風

「桜島鶏レバ刺し風」は、低温調理によって仕上げられた一品で、まるでフォアグラのような濃厚な味わいが特徴です。この驚くべきコスパで、500円という手頃な価格に驚かれるお客様も多いようです。

無人販売所もオープン

新たに、店舗の前には無人販売所「肉の無人販売来て！見て！もん次郎」がオープンしました。こちらでは「鶏刺し」や「唐揚げ」の他、手羽先などを手軽に購入することができます。無人販売なら、好きな商品を見つけて支払いを済ますだけなので、気軽に立ち寄れるのが魅力です。

夫婦二人三脚の物語

舞子さんと政利さんの出会いは、古民家カフェでの出来事でした。舞子さんは一目で魅了され、「結婚しよう」と告げて、なんと3ヶ月後には夫婦に。年の差は11歳と少しありますが、彼女は常に政利さんを励まし支える存在です。「居酒屋もんちゃん」を始める際も、彼女の後押しがあったからこそ、今があると語ります。

「僕にとって妻は女神のような存在です。彼女がいなければ、この店は実現しなかったでしょう」と政利さんは感慨深く語ります。これからも二人三脚で新たな挑戦を続けていくと決意しています。