都市部保育施設で初開催の食育プログラムの成功事例
最近、都市部の保育施設での課題である、子どもたちの自然体験不足を解消するための体験型食育プログラムが、神奈川県木更津市にある「KURKKU FIELDS」で初めて実施されました。このプログラムは、食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社によって企画されたもので、子どもたちが農業に親しみ、食の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。
食育プログラムの背景と目的
都市部の保育施設では、地価の高騰や有限なスペースにより、十分な屋外体験が難しいとの問題があります。子どもたちが土に触れ、自然と直接関わることで、食に対する理解を深め、興味を持たせることが求められています。
そこで、オイシックスでは初の課外食育プログラムを開催し、約30名の子どもと保護者が参加しました。最初の活動では、広大な畑での収穫体験やスタンプカード作りが行われ、子どもたちにとって新鮮な経験となりました。
畑での収穫体験
プログラムのメイン活動として、広大な畑を自由に散策し、落ち葉や木の実を集める収穫体験が行われました。普段は触れることの少ない植物に子どもたちが興味を持ち、集中して収穫を楽しむ姿が印象的でした。特に、野菜畑でのオクラやナスの収穫体験では、保護者と一緒に楽しみながら、自然の恵みを味わっている様子が見受けられました。
「美味しい!」と笑顔を見せる子どもたちの姿には、自然の中での体験がもたらす喜びと学びが詰まっていました。
スタンプカードづくり
続いて行われたのは、収穫した植物を用いたスタンプカードづくりです。「世界で一つだけのハガキ」を作成するため、色とりどりの絵具を使って自由にスタンプを押していく活動では、子どもたちが自然の素材の感触や色に夢中になっていました。スタッフからの声掛けにより、子どもたちのモチベーションも高まり、楽しさが倍増。新たな経験を通じて、子ども同士のコミュニケーションも生まれ、保護者からは「子どもの成長を感じられた」との感想が寄せられました。
参加者の声
参加した保護者からは、子どもが自然の中で生き生きとした姿を見せたことへの喜びが多く語られました。「普段は虫が苦手で草むらには入らなかったが、嬉しそうに取り組んでいたことに驚いた」との意見や、「自宅近くには広い場所がないため、貴重な体験ができた」との感想まで多岐にわたりました。また、他の家庭との交流もあり、アドバイスし合って絵具の扱い方を学ぶ姿が微笑ましく、参加者同士の絆も深まった様子でした。
今後の展望
このような体験を通じて、子どもたちの食に対する理解や興味を深めることは、今後の社会においても非常に重要な要素です。オイシックス・ラ・大地株式会社は、今後も保育施設や保護者、そして子どもたちのニーズを大切にしつつ、幼児期の食体験をより豊かにするプログラムを推進していくことを目指しています。
KURKKU FIELDSの紹介
KURKKU FIELDSは千葉県木更津市にある約9万坪に及ぶ広大な敷地を誇るサステナブルファーム&パークであり、食と農業の循環を体験できる施設です。ここでは、安全で美味しい食材の提供だけでなく、自然との共生を感じることができます。詳細は公式サイトをご覧ください。
この食育プログラムを通じて、子どもたちが自然に触れ、その成長を実感することができるというのは、非常に価値のある体験です。今後もこのような取り組みが増えていくことを期待しています。