日本国内でのBAP認証商品が200を超えた新たな潮流
日本国内で流通しているBAP認証商品が、見事300点を突破したとの報告がありました。これは、グローバルシーフードアライアンス(GSA)によるもので、持続可能な水産業を実現するための大きな一歩となったといえるでしょう。
BAP認証とは?
BAP(Best Aquaculture Practices)認証は、養殖水産物に関する国際的な認証制度です。このシステムでは、ふ化場、飼料工場、養殖場、加工工場といった全ての過程において、環境や社会への責任、魚介類の健康、食品の安全が保証されます。
この認証制度は、以下の4つの柱を基にしています:
1.
環境への責任 - 生息地の保全や水質管理に対応。
2.
魚介類の健康と福祉 - 疾病管理といった健康への配慮。
3.
食品安全 - 使用禁止の抗生物質や化学物質を不使用。
4.
社会への責任 - 生産者や従業員の人権と安全が守られる労働環境の整備。
これらの基準を満たした商品は、消費者にとって安心して選べる水産物の証明となります。
国内の流通状況について
日本国内で流通している代表的なBAP認証商品には、バナメイやブラックタイガー、アトランティックサーモン、キングサーモンなど、多岐にわたる魚種が含まれています。特に、真鯛や真牡蠣は国産品としても人気です。これらの水産物は、持続可能性を重視する消費者のニーズに応えるために選ばれる傾向があります。
GSAの上席副社長、スティーブ・ハート氏は「日本の水産市場でBAP認証が高く評価されていることを嬉しく思います。200を超えるBAP認証商品が店頭に並び、日本企業が国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿った取り組みを実証することは前進の証です」とコメントしています。
消費者としての選択肢
BAP認証の商品は、環境への配慮だけでなく、流通の透明性や労働環境の安全性をも考慮しているため、消費者にとって選ぶ価値が高いと言えます。環境意識が高まる中、持続可能な選択を行うことは、私たちの未来にも大きな影響を与えるでしょう。
これからもBAP認証の数量が増えることにより、ますます多様な選択肢が暮らしの中に広がっていくことが期待されます。持続可能な水産物を選ぶことが、私たちの責任であり、それが未来への道を築く一歩となるのです。
興味のある方は、グローバルシーフードアライアンスの日本マーケット担当、芝井までお問い合わせください。持続可能な水産物について、もっと詳しい情報を得られるでしょう。
お問い合わせ先
グローバルシーフードアライアンス
日本マーケット担当:芝井 幸太
メールアドレス:kota.shibai@globalseafood.org