江崎グリコの受賞
2024-12-23 15:28:42

江崎グリコが共同受賞!持続可能な物流を目指す取り組み

令和6年度グリーン物流優良事業者表彰とは



先日、「令和6年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」において、江崎グリコがコカ・コーラ ボトラーズジャパン、ハコベルとともに「強靭・持続可能賞」を受賞しました。この表彰は、物流分野におけるCO₂排出削減と環境負荷の低減を目指す企業の取り組みを称えるもので、受賞にはさまざまな要因が評価されます。

荷主同士の協力による新しい物流システム



江崎グリコとコカ・コーラ ボトラーズジャパンは、ハコベルのサポートを受けて、両者の配送網を共有することにより、相互に課題を補うことができる新たな物流スキームを確立しました。特に、ドライバーの長時間労働や重筋労働を削減し、空回送やトラック輸送によるCO₂の発生を抑えることで、効率的で持続可能な物流が実現しました。これにより、両社は安定した輸送力を確保し、さらなる環境改善へとつなげています。

九州エリアの具体的な取り組み



九州地区では、江崎グリコが製品を集荷し、関西と関東の物流拠点に輸送するオペレーションを行っています。一方、コカ・コーラ ボトラーズジャパンでは空回送便が発生していました。該当地域では、コカ・コーラの空回送便を活用し、小ロット生産工場から製品を鳥栖へと配送。その後、船舶を使って関西、関東へと物流拠点に輸送しました。これにより、CO₂の排出を削減しつつ、効率的な配送が可能になりました。

山陰エリアでの繁忙期の調整



山陰では、江崎グリコとコカ・コーラ ボトラーズジャパンの双方が、定期便の便数を季節に応じて調整しています。繁忙期に江崎グリコが使用していた便を、コカ・コーラの繁忙期に活用することで、安定した物量を確保し、配送力を保てる仕組みが構築されました。このような相互の協力が、労働環境の改善や持続可能性の向上に寄与しています。

取り組みの効果と今後の展望



これらの取り組みによって、以下のような効果が挙げられています:
  • - CO₂削減量:138.5トン(前年比77%削減)
  • - 空回送車両の活用:100台のトラックが効率的に運用されました。
  • - パレット化による物流効率の向上
  • - ドライバーの労働環境の改善

将来的には、さらなるパートナーシップをもとに持続可能な物流システムを進め、他の企業や団体とも協力していくことで、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に寄与していくことが期待されます。これからの物流業界における新たな潮流に注目です。

参考資料


本表彰は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会、経済産業省などが協力し、物流の生産性向上を目指すプログラムの一環として実施されます。詳細については、経済産業省のプレスリリースをご覧ください。


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