三上晴子追悼展
2025-09-19 14:40:30

三上晴子の追悼展「MIKAMI MEME 2025」新宿で開催、彼女の創造の軌跡を辿る旅

三上晴子没後10年、追悼展「MIKAMI MEME 2025」開催



2025年10月18日から11月22日にかけて、東京・新宿の√K Contemporaryで行われる「MIKAMI MEME 2025|三上晴子と創造のミーム」。この展示は、メディアアートの先駆者、三上晴子が急逝してから10年を迎えるにあたり、彼女の作品と影響を振り返り、追悼の意を表するイベントです。

三上晴子(1961-2015)は、1980年代半ばから活動を開始し、特に鉄のジャンクを用いた作品で注目を集め、その後は脳とコンピュータ、そして身体と免疫など多様なテーマに挑んできました。ニューヨークに滞在した90年代前半には、インタラクティブアートへも進出し、国内外で多大な影響を与えました。多摩美術大学で教えた彼女は、数多くの学生を育成し、今なお多くの人々の心に彼女の影響が色濃く残っています。

今年、世界が直面しているデータ監視やAI、さらにはパンデミックや戦争といった問題と向き合う上で、三上の先見性を再考することが求められています。しかし、こうした重要な活動は長らく知る人ぞ知るもので、特に80年代から90年代初頭のインスタレーションは、再現が難しく、多くの作品が彼女によって廃棄されてしまったため、その足跡は隠れたものでした。近年、彼女の作品が収蔵され、現代美術の注目を集める過程で、ようやくその存在が再評価されるようになりました。

「MIKAMI MEME 2025」展では、三上晴子から受け継いだミーム、つまり創造的遺伝子をもとに、自らの表現を深めてきたアーティストたちの作品を紹介します。80年代後半に三上と共作を行った飴屋法水、00年代初頭に彼女の助手を務めた山川冬樹、スタジオ5の平川紀道、三原聡一郎、毛利悠子、やんツーなどが参加します。彼らの作品の中には、意識的・無意識的に三上の影響が流れています。

MIKAMI MEMEとは、情報が流れる中で生じるノイズやずれ、偶然性をクリエイティブな要素として捉える視点であり、作品を通じて私たちの世界との関係が対話や循環の中で浮かび上がります。この展覧会を通じて、訪れる人々が自身のミームを育むきっかけとなることが期待されています。

さらに、11月3日には飴屋法水による《バリカーデ》のパフォーマンスも予定されています。詳しいイベント情報は、√K ContemporaryのウェブサイトやSNSで随時発信されます。

展覧会情報


  • - 会期:2025年10月18日(土)~11月22日(土)13:00-19:00
  • - 休廊日:日・月(11月3日は開廊)
  • - レセプション:10月17日(金)17:00より
  • - 会場:√K Contemporary(新宿区南町6)
  • - 主催:一般社団法人 日本美術継承協会
  • - キュレーション:四方幸子、渡邉朋也
  • - 参加作家:飴屋法水、平川紀道、三原聡一郎、毛利悠子、山川冬樹 from グランギニョル未来、やんツー
  • - 助成:アーツカウンシル東京

三上晴子の作品とその精神が、次世代のアーティストたちと共に新たな形で生き続けることを願い、この展示に期待が高まります。


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