Musubu STUDIOの挑戦
2025-08-19 09:26:25

日本の伝統美を世界に発信するMusubu STUDIOの挑戦

Musubu STUDIOが描く新たなトレンド



近年、サステナビリティが求められる時代において、アートピースとしての価値を示すブランドが注目されています。その中でも特に際立つ存在が「Musubu STUDIO」です。2025年5月、フランス・カンヌでデビューを飾ったこのブランドは、伝統的なヴィンテージ帯を用いた独自のコレクションを展開し、ファッション界に新たな風を吹き込みました。

Musubu STUDIOは、"結ぶ"という理念のもと、過去と未来、日本の地方と世界をつなげる役割を担っています。運営するBranPeak合同会社の河野友香さんは、自身のルーツと日本の美への想いを込めて、このブランドを立ち上げました。特に注目すべきは、彼女が強調する「身に纏うアートピース」としての作品です。これは単なるファッションアイテムではなく、着物や帯に秘められた物語を身にまとい、持つ人の個性を引き立てるものなのです。

モナコでの新たな冒険



2025年の夏、Musubu STUDIOはついにモナコ公国に進出しました。この特異な場所にあるセレクトショップ「MONACO EMU SHOP SAKURA」での販売開始は、日本の優れた製品が欧州市場に進出する重要な一歩です。モナコは富裕層の聖地とも形容され、Musubu STUDIOのバリエーション豊かな製品は、グローバルルーツの美を発信する場として最適です。

モナコでの展開は、カンヌ、ロイヤルアスコット、そして瀬戸内を経て、新しい文化を受け入れる優れた環境で行われました。特にロイヤルアスコットでは、日本の皇室の家紋と英国王室のロイヤルブルーを融合させたクラッチバッグが注目を浴びました。このように、Musubu STUDIOは日本の伝統と現代の感性を融合させながら、国内外での評価を獲得しています。

ヴィンテージ帯のアップサイクル



Musubu STUDIOの製品は、全国から厳選された状態の良いヴィンテージ帯を使用し、現代の感覚で再構築されます。職人の手によって、ひとつずつ丁寧に作られる商品たちは、それぞれの帯に込められたストーリーを大切にしながら、新たな形で生まれ変わります。

この取り組みはリサイクルの枠を超えた「アップサイクル」です。素材本来の美しさを損なうことなく、より価値のある形で次世代へと受け継ぐプロジェクトであり、これは“循環型ものづくり”の一環として捉えることができます。

2026年に向けたオーダーメイドセット



さらに、Musubu STUDIOは、フランスの帽子ブランド「Ada」とのコラボレーションを続けながら、2026年のロイヤルアスコットに向けたオーダーメイドセットの受注を行います。このセッティングでは、顧客が希望するイメージに合わせて厳選したヴィンテージ帯を使って、世界に一つだけの特別なコーディネートを提供します。

このような取り組みを通じて、Musubu STUDIOは、日本の職人技と美を世界中に届ける役割を果たしているのです。欧州市場への進出は、ただのビジネスにとどまらず、今後は日本の伝統工芸や農産物、アーティストとコラボレーションの拡大を目指し、より多くの人々に文化の素晴らしさを伝えるプラットフォームを構築する意向を示しています。

世界に向かって



今後、Musubu STUDIOは、モナコを拠点に今後さらに広がっていく予定です。南フランスのリヴィエラを中心に、カンヌやニースなどとの連携を深め、パリやミラノのショールームとも商談を拡大していくことを目指します。

河野さんは、「日本の職人技には世界を魅了する力がある」と話し、Musubu STUDIOの理念である“結ぶ”を通じて、日本と世界、伝統とイノベーションの架け橋を築いていく姿勢を見せています。今後の展開が楽しみでなりません。彼女とMusubu STUDIOの挑戦は、私たちにとっても新しい感動を与えてくれるでしょう。


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