大塚製薬が進める地産地消型ペットボトルリサイクルの新たな挑戦

大塚製薬の地産地消型ペットボトルリサイクル

大塚製薬株式会社は、持続可能な社会実現に向けて佐賀県で新たなリサイクルの試みを開始しました。この取り組みは「地産地消型ペットボトルリサイクル」と呼ばれ、自社工場で回収したペットボトルを再度原料として利用し、新たなペットボトルを生産する仕組みです。

地域連携の重要性

2023年3月14日、大塚製薬は佐賀県東部環境施設組合や株式会社熊本市リサイクル事業センター、そして豊田通商株式会社と連携し、ペットボトルの資源循環に関する協定を締結しました。この協定により、地域で分別・回収されたペットボトルが佐賀工場に運ばれ、再加工される流れが確立されます。これにより、地元のリサイクル活動が促進され、地域経済にも良い影響を与えることが期待されます。

大塚製薬の佐賀工場では、環境負荷を低減するために、省エネルギーや廃棄物の再資源化に力を入れています。また、地域の美化活動への参加や災害時の支援など、地域貢献にも積極的です。このような取り組みが評価され、緑化優良工場などの表彰を受けた実績もあります。

ボトルからボトルへのリサイクル

「ボトルtoボトル」と称されるこのリサイクルシステムは、使用済みのペットボトルを新たなペットボトルとして再利用するサステナブルな方法です。大塚製薬は、これを地域のイベントやマラソン大会などで啓発し、使用済みペットボトルの回収活動にも取り組んでいます。この全体的なアプローチによって、地域内での意識向上を図りつつ、環境への負荷を軽減しようとしています。

また、大塚製薬は、28の自治体と資源循環協定を結ぶことで、リサイクル活動を一層広げています。本社のある徳島県を始め、各地で地産地消型のリサイクルを進めており、企業全体での取り組みが評価されています。

環境負荷を軽減する工場の取り組み

1986年に設立された佐賀工場では、リサイクルPET樹脂を利用した環境に配慮したペットボトルを製造しています。全ての電力を再生可能エネルギーに切り替えることによって、年間8,000トンものCO2排出を削減する取り組みを行っています。これは約3,000世帯分に相当する数字であり、企業活動が環境に与える影響を最小限に抑えるための実績です。

大塚製薬は今後も、持続可能な社会の実現に向けて、全体的なサステナビリティ戦略を確立し続けていきます。使用する素材や製品デザインにエコを取り入れ、環境を大切にした製品作りを進めています。