エスコヤマのグルテンフリー挑戦
近年、健康に敏感な消費者から注目を集める「グルテンフリー」。この波に乗り、兵庫県三田市にある人気パティスリー「エスコヤマ」が新たな取り組みを始めました。グルテン不耐症の人が増えている中、グルテンフリーのスイーツを本格的に展開することで、食に制約のある方々にも楽しめる商品を提供することを目指しています。
背景と想い
エスコヤマのオーナーシェフ、小山進さんは、友人が小麦アレルギーを発症したことがきっかけでこのプロジェクトを立ち上げました。「美味しいグルテンフリーのお菓子を作りたい」という強い思いから始まったこの挑戦。スイーツ作りには必須のグルテンを使用せずに、いかにして「ふわふわ」や「しっとり」としたテクスチャーを再現するかが、大きな課題でした。
特に今年の夏に行われた試食会で、実際に食に制約がある方々と直接会う機会がありました。「美味しいスイーツを待っている方がいる」という強い実感が、開発への情熱をさらに後押しすることとなりました。この「待っている、誰かのために」という想いが、エスコヤマの活動の原動力です。
エスコヤマの歴史
エスコヤマは、創業以来、アレルギーを持つお子様も楽しめるスイーツの開発に取り組んできました。たとえば、卵を使用しない「ノンエッグショートケーキ」や「ノンエッグサブレ」など、多くの食の選択肢を提供。特に、三田市の病院と協力し、嚥下障害の患者様向けのスイーツ開発にも力を入れています。
新商品のご紹介
11月1日には、エスコヤマから新たなグルテンフリースイーツが登場します。美味しさと食感を共に楽しむことができる「es-グルテンフリーシフォン プレミアムプレーン」(2,214円)は、発送可能な商品。一方、「グルテンフリー カヌレ ド ボルドー」(324円)については、三田の店舗のみで購入可能です。どちらも期待が高まる商品です。
小山進シェフの業績
小山シェフは、1964年に京都で生まれ、2003年にエスコヤマを開業しました。フランスのショコラコンクールでは、日本人最多となる12度の最高位を獲得し、2019年にはショコラ愛好家から「世界のトップ・オブ・トップ ショコラティエ100」の一人として表彰を受けました。その技術と情熱は、スイーツの枠を超えた多様な創作活動にもつながっており、絵本の出版やモノづくりの発信などにも取り組んでいます。
エスコヤマの体験をあなたに
エスコヤマの店舗は、1,500坪の広大な敷地を持ち、お菓子教室やギフトサロンも併設しています。また、四季折々の花を楽しむことができる庭や、幻想的な銅人形が点在し、五感で楽しめる空間が広がっています。「The Sweet Trick(お菓子でいたずら)」をコンセプトに、美味しさだけでなく、驚きや楽しさを提供しています。年齢を問わず、訪れる人々に喜びを届けるエスコヤマの新たな挑戦を、ぜひ体験してみてください。