映画『チルド』公開記念イベントレポート
2023年7月21日、映画『チルド』の公開を記念する特別イベントがテアトル新宿で行われました。この映画は、映画レーベル「NOTHING NEW」の初実写長編であり、監督の岩崎裕介が手がけた作品。タイトルの『チルド』は、東京の片隅に存在するコンビニを舞台に、主人公たちが直面する「内側の狂気」を描いた88分間の“コンビニエンス・ホラー”です。公開からわずか5日で、全国の劇場はほぼ満席という高評価を得ています。
登壇者と内容
登壇者には主演の清宮レイ(りな役)、大河原恵(花枝役)、イトウハルヒ(都築役)が名を連ね、監督の岩崎裕介を交えて、作品の魅力について語りました。岩崎監督は、エゴサーチを通じて観客からの感想を実際に目にし、特に映画が公開された後には多くの観客が評価を寄せてくれたことに喜びを表しました。
清宮レイは、自身がりな役を演じることで、役柄に自分自身の過去を重ねることができたと述べました。彼女は、撮影当時、演技を続けることに迷いがあったことを告白し、今振り返ってみると、その経験が作品への深い理解につながったとコメントしました。
また、大河原恵は、花枝役を演じるにあたり、監督の指導で“温度”を意識し、キャラクターの不気味さを表現したと語り、イトウハルヒは、監督の独特な演出方法に感謝しつつ、自身の役柄をどう引き出せるかを探求した経験をシェアしました。
役柄における共通点
さらに、観客から寄せられた「役柄との共通点や相違点」については、キャストそれぞれが思いを語りました。清宮は「りなに執着する様が、自身の表面的な部分に似ていると感じる」と言い、大河原は「生と死の境界線について考えさせられるセリフに共感を覚えた」と述べました。イトウは自身の思考スタイルとキャラクターの違いを強調し、考える視点の違いに焦点を当てました。
次なる展開
イベント中には、公開された映画がどれほど多面的に楽しめるかについても言及があり、観客へ繰り返しの鑑賞を勧める言葉が響きました。映画を通して新たな視点や深みを発見できるという點で、観客に長く愛され続けてほしいという願いが込められています。
最後に、岩崎監督も感慨深く、「この映画が皆さんにとっての糧となり、今後の作品づくりにつながることを願っています」と締めくくり、イベントは熱い拍手に包まれて終了しました。
スピンオフ小説も発売
また、映画『チルド』の世界をさらに広げるスピンオフ小説が、2026年7月31日に発売予定です。この小説は、都築の視点から描かれた物語であり、日常の中に潜む異変が徐々に明らかになっていくストーリーになります。読者は、映画とは異なる角度からその世界観を堪能することができるでしょう。
『チルド』の魅力を存分に味わえる体験が、これからも続くことを願いながら、映画館や書店での出会いを楽しみにしています。