シミの10%はメラニン生成の過剰によるもの
日本メナード化粧品株式会社が、藤田医科大学と共同で進めている研究により、皮膚のシミのメカニズムが新たに解明されました。この研究の主な発見は、シミのある部分において基底膜が脆弱化し、それによってメラノサイトが活性化され、過剰なメラニンが生成されるというものです。
皮膚のシミとは
シミは、主に紫外線などの外的要因に影響されてメラノサイトが過剰にメラニンを生成することによって生じます。具体的には、肌の表面を形成する表皮と真皮を分ける基底膜の状態が悪化していることが、シミの発生と深く関連しています。
新たな発見の背景
これまでの研究では、シミが発生する部位では、基底膜の主要成分であるⅣ型コラーゲン(COL4)が減少し、基底膜が脆弱化していることが指摘されていました。その結果、真皮にまでメラニンが浸透しやすくなります。そして今回、新たに基底膜の状態がメラニンの生成に及ぼす影響を明らかにしました。
メラノサイトの活性化のメカニズム
基底膜が正常な状態にある時、メラノサイトは基底膜にしっかりと接着しています。しかし、基底膜が脆弱化すると、メラノサイトは基底膜への接着を失い、その結果、活性化してしまいます。この活性化により、メラノサイトは周囲の細胞にメラニンを効果的に運び込む役割も果たすため、シミが悪化する要因となります。
今後の研究の方向性
この発見を基に、今後は基底膜の正常化がシミの改善にどのように寄与するか、さらなる研究が進められます。研究チームは、基底膜を正常に保つことでメラノサイトの活性を抑制し、シミの発症を防ぐ可能性があると考えています。2025年3月の日本薬学会第145年会にて、今回の研究成果を正式に発表する予定です。
まとめ
シミの発生メカニズムに関する今回の発見は、皮膚科学の新たな知見を提供するとともに、美容業界にも大きなインパクトを与える可能性があります。肌の健康を守るためには、基底膜の維持が重要であることがわかりました。これからの研究結果に注目です。