Mona Sugata 個展「As above, so below」
2026年3月13日から4月18日まで、表参道のアザワイズギャラリーにてアーティストMona Sugataの個展「As above, so below」が開催されます。この展示では、ヨーロッパの伝統的なコテ技法を用いて、布花表現の新作立体作品が展示され、花や虫、太陽などの自然のモチーフを通じてミクロとマクロの関係性を探る内容になっています。
素材との対話から生まれる新たな造形
Mona Sugataは、200年以上もフランスで受け継がれているクチュールのコテ技法を取り入れ、熱したコテを用いて布を成形することで立体作品を制作しています。布の特性、例えば染料の滲みや皺といった不確定な反応を制御するのではなく、むしろ【素材との対話】という姿勢を大切にしています。これによって生まれる作品は、固定化された完成形ではなく、光や空気、時間によって変化する「状態」として存在します。
Sugataは、かつてTiffany & Co.にて約10年間ジュエリー彫刻師として活躍した経験があり、その細密で集中した手仕事のスキルが現在の作品に対する緊張感と精度を与えています。硬質な金属から柔らかい布への素材の変更にもかかわらず、作品に対する思いやりと時間をかけて向き合う姿勢は一貫しています。
この個展のタイトル「As above, so below」は、天と地、ミクロとマクロの相関関係に注目した思想に由来しています。Sugataの作品に表れる虫や植物は、緻密に作り込まれながらも、どこか揺らぎや柔らかさを持っています。それらにじっと向き合うことは、自分自身の存在や世界の視野を再考する機会を提供してくれるでしょう。
自然とのつながりを感じる展示
本展では、身近にある自然と広大な世界との結びつきを、布という柔らかな素材を介して静かに形にしていきます。この考え方には、フランスの哲学者エマヌエーレ・コッチャの思想が深く関わっています。彼は、人間だけを特別扱いせず、植物や他の生き物、環境と連続的な存在として捉える視点を提唱しています。この視点は、Sugataの制作にも穏やかに反映されています。
Sugataの独特の作品に静けさと緊張感をもたらしているのは、彼女が経験した身近な人の死による影響です。生命の終わりがすぐに消え去るのではなく、形を変えながら静かに残り続けるという感覚が、この展示全体の基盤を形成しています。
イベント詳細
個展「As above, so below」のオープニングレセプションは、2026年3月13日(金)18:00から20:00まで行われ、作家Mona Sugataが在廊予定です。彼女の作品を間近で見られる貴重な機会となります。展示会場は、アザワイズギャラリー(東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F)で、営業時間は12:00から19:00までです。なお、日曜日から火曜日は休廊となっているため、注意が必要です。
詳しい情報はアザワイズギャラリーの公式ウェブサイトをご覧ください(
アザワイズギャラリー公式サイト)。Mona Sugataの繊細で美しい作品が、皆さまのお越しをお待ちしております。