最新研究が示す、肌育の新たな可能性とその特性
2025年8月、日本先端医療医学会が編集した「先端医療と健康美容」誌に、TCB東京中央美容外科の塩見涼菜医師の研究が掲載されました。研究タイトルは「Split-Face Comparative Study of Extracellular Matrix and Polynucleotide Injectables Using Objective Skin Analysis」。この論文では、2種類の肌育製剤に関する比較研究が行われ、その結果が肌治療の新たな選択肢を提供する可能性を示しています。
研究の背景
肌育は、肌そのものを再構築する新たなアプローチとして注目されています。具体的には、細胞外マトリックス(ECM)製剤とポリヌクレオチド(PN)製剤の2つが代表的な製剤として挙げられますが、これらの製剤の臨床比較に関する情報は限られていました。この研究では、これらの特性を明確に比較することを目的として行われました。
研究方法
本研究では、5名の女性を対象にした実験が行われました。被験者の右側の顔にはECM製剤が、左側の顔にはPN製剤がそれぞれ2週間おきに3回投与されました。そして、肌診断機NeoVoir®を利用して、治療前後のシワ、赤み、ブラウン色素、肌トーン、毛穴の5つの項目が比較されました。
研究結果
この研究にはいくつかの興味深い結果がありました。PN製剤は赤みの有意な改善が見られ、一方、ECM製剤はブラウン色素の改善例が多かったことが報告されています。また、ダウンタイムに関するアンケート結果では、ECM製剤の方が短い傾向がありました。
研究の結論
この研究によるスプリットフェイス法と肌分析機を用いた定量的な評価によって、製剤間には一部の項目において明確な差異があることが確認されました。臨床データの数が限られていますが、今後の製剤選択や治療計画における参考になると期待されています。
TCBクリニックの概要
TCB東京中央美容外科は、日本全国に105院を展開する美容クリニックです。患者様が理想とする美しさを実現するために、様々なメニューを提供すると共に、徹底したカウンセリングを行っています。プチ整形など身体への負担が少ない施術も多く揃えています。
美容医療における新たな研究の動向が、肌育の未来をさらに広げることが期待されています。塩見医師の研究は、その第一歩として注目されることでしょう。