有機JAS認証10周年記念:サラダコスモのもやし物語
日本初の有機JAS認証を受けたサラダコスモのもやしが、2026年で10周年を迎えます。その背景には、創業から一貫して「体にいいものを届けたい」という信念がありました。今回は、その歩みとこれからの展望を深掘りしてみたいと思います。
サラダコスモの原点:無添加無漂白もやしの誕生
1973年、もやしの製造は漂白が一般的でした。漂白は見た目を美しくし、日持ちを良くするものの、体に良くない添加物が使われていました。この現実に疑問を持った中田智洋社長は、無添加無漂白のもやしの開発に着手しました。
現在、もやしに漂白剤を使用することは法律で禁止されていますが、当時はその考え自体が革新的でした。この無添加無漂白のもやしは、サラダコスモの理念を体現する商品でした。
オーガニックへの挑戦
無添加無漂白の成功を受け、サラダコスモはさらなる安全性を求め、原料種子のオーガニック化に取り組みました。1999年からは、中国の内モンゴルで栽培された有機緑豆を使用したもやしを発売し、無添加無漂白だけでなく、有機栽培もやしの開発の第一歩を踏み出しました。
しかし、日本国内の有機農産物の制度はまだ整っておらず、本格的な有機もやしの販売をすることができませんでした。
有機JAS認証の取得
農産物の安全性への関心が高まる中、2000年には有機JAS規格が制定されました。この規格により、もやしもスプラウト類として規格の対象となりました。2016年には、サラダコスモが有機栽培種子を使用したもやしの製造を行い、ようやく有機JAS認証を取得しました。これにより、日本初の有機緑豆もやしと有機大豆もやしが誕生しました。
日本の有機食品市場の現状
日本では有機食品市場は拡大傾向にありますが、特にヨーロッパと比べるとまだ成長の余地があります。多くの消費者が「有機食品は高価」と考えており、実に80%がそう感じているという調査結果があります。しかし、一般的なもやしは100円以下で手に入るため、身近な価格で有機食品と触れ合うことができる機会を提供しているのが特長です。
より身近な存在としての工夫
昨年、サラダコスモは有機栽培もやしのパッケージデザインを見直し、ナチュラルな印象へと変更しました。これにより、消費者がより親しみを感じるように工夫されています。目指すのは、日常的に有機食品を利用できる食卓の実現です。
今後の展望
現在はアルゼンチンにある自社農場で有機栽培の原料種子を育てており、スプラウトの一部商品では自社農場での種子を使った製品も流通しています。50年以上にわたるオーガニックの追求は、ついに実を結びつつあります。サラダコスモは、今後も原料種子から全て自社で生産した有機栽培もやしの開発を進めていく予定です。
株式会社サラダコスモは、岐阜県中津川市に本社を構え、野菜やスプラウトの生産販売を主な事業としています。今後も、「体に良いものを楽しむ」という理念のもと、皆様の食卓に健康と美味しさを提供し続けていくでしょう。