岐阜発「BEMO」:高齢者のための新しい洋服ブランドの誕生
岐阜市⾧良に拠点を置くQQ実験所が、介護・福祉の分野で新たな洋服ブランド「BEMO」を立ち上げました。2026年7月24日(金)から本格的に始動するこのプロジェクトは、高齢者が「誰もが脱ぎ着しやすく動きやすい」服を求める思いから生まれました。
背景にある社会課題
日本は超高齢社会に突入し、高齢者の中には自己否定感を抱く人が増えています。特に「長く生きて申し訳ない」と感じる高齢者が多く、自宅に閉じこもる傾向が見られます。この現状を打破するために、QQ実験所は「高齢者にも役割を」という理念のもと、高齢者が自信を持てるような活動を展開しています。
この新たなファッションブランドは、QQ実験所の代表である古澤由加里さんの父が入院中、服を着ることができずに苦しんでいる姿を見て発案されました。その結果、高齢者の必要性に応える服作りが始まることに。
地域と高齢者の連携
「BEMO」の誕生は、岐阜の元縫製職人たちにとっても大きな意味があります。HUKINの井藤氏や、かつて岐阜の繊維産業を支えた平均年齢80歳以上の職人たちが、このプロジェクトに共感し、地元の支え合いの中で一緒に活動しています。地域が一体となり、高齢者が中心となるファッションブランドを作り上げる姿は、持続可能な地域共生モデルの一環とも言えるでしょう。
「BEMO」の特徴
新しい洋服ブランド「BEMO」は、単なるファッションではなく、高齢者の生活を豊かにするためのプロジェクトです。服作りには高齢者職人が参加し、彼らの経験や技術が大いに活かされています。小ロットで想いがこもった服を作り出すことで、制作に関わる皆が一つの「バス」に乗るように、一緒に未来に向かっています。このように、高齢者たちが新しい役割を持ち、自信を取り戻すきっかけとしての意味も持つブランドなのです。
取材のご案内
このプロジェクトのスタートを記念し、7月24日(金)の11時から12時にはQQ実験所店舗で実際の商品を見られる機会があります。また、NPO法人ひだまり創のメンバーが店頭に立ち、直接お話を伺うことも可能です。繊維の街、岐阜から新たに誕生した「BEMO」の魅力を、ぜひ取材に来てみてください。
さらに、「BEMO」の活動は2026年赤い羽根福祉基金の助成や、日本認知症ケア学会実践ケア賞も受賞しており、全国的に注目を集めています。未だかつてない新しい洋服ブランドが、高齢社会における新しい風を吹き込むことを期待しましょう。