桐箪笥を世界に!大学生たちのサステナブルな挑戦とは
近年、SDGs(持続可能な開発目標)に対する関心が高まる中、JCOM株式会社の主宰するプロジェクトが注目を集めています。この「大学生と考えるSDGs アクション支援プロジェクト」では、全国の大学生が地域課題を解決するためのアイデアを競い合い、その中から特に優れたアクションが選ばれます。2023年のベストアクションに選ばれたのは、伝統工芸品である桐箪笥を対象とした「Pioneer of Paulownia」というチームによる提案です。
新たな挑戦と目的
このプロジェクトの背景には、地域の伝統工芸を守りつつ、国際的な市場にアクセスする機会を創出するという目的があります。桐箪笥は日本の伝統的な文化を体現する素晴らしい製品ですが、海外展開には英語対応の遅れが足かせとなっていました。そこで、チームは英語のホームページの制作をはじめ、英語ガイド付きの見学ツアーを設計し、問い合わせへの多言語対応を進める計画を立てています。この取り組みを通じて、海外のお客様との直接取引や工房体験事業の収益化を目指すことが明言されています。
準備と成り立ち
ポスターセッション形式で行われた最終選考には、9つのチームが参加しました。どのチームも熱意にあふれたプレゼンテーションを行い、審査員や他の参加者たちとの活発な意見交換が行われました。そこでゲスト審査員として参加した井上咲楽さんは、各チームのプレゼンから様々なアイデアや視点を感じ取り、特に桐箪笥プロジェクトに関してはその実現性に期待を寄せました。
当日は昨年度のベストアクションチームからの活動報告も行われ、地域課題解決に向けたワークショップも開催されました。参加者同士が意見を交換しながら新たなアイデアを生む場となり、全体として非常に有意義な時間が過ごされたようです。
ベストアクションの選定と今後
選考の結果、チーム「Pioneer of Paulownia」がベストアクションとして選ばれ、今後はJ:COMのサポートを受けながら、そのアイデアの実現に向けた活動が行われます。このプロジェクトでは、選ばれたチームのみならず、参加した全てのチームが自らの経験を生かし、地域課題の解決に向けた新たな方法を学んでいくことが期待されています。
井上さんをはじめとする審査員たちも、それぞれの視点からのフィードバックを提供し、学生たちの活動をさらに進化させるための助言を行いました。
最後に
この取り組みは、地域の文化を世界に発信しながら、同時に地域経済の活性化を図る新たなビジネスモデルの構築を目指しています。桐箪笥が持つ魅力を再評価し、未来へとつなげるこの活動は、他の大学生たちにとっても多くのインスピレーションを与えることでしょう。今後も「大学生と考えるSDGs アクション支援プロジェクト」の続報にぜひご注目ください。