日本のライブ・エンタテインメントの深層を探る
ライブ・エンタテインメントの隆盛が続く中、その成り立ちや変遷を俯瞰的に解説した書籍『興行の風景~日本芸能史外伝』が5月16日に登場します。本書は、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の監修のもと、芸能研究の著名な学者・山本幸治氏によって執筆されています。具体的には、日本の「興行」に焦点を当て、その歴史的背景と現代における意義を紐解く内容です。
本書の目的とは
日本の芸能史は多くの研究がなされ、さまざまな論文や著作が発表されてきました。しかし、ライブ・エンタテインメントに関連する「興行」の歴史については、地域や時代ごとの断片的な研究はあれど、全体をつなぐような「通史」は存在しませんでした。そこで本書では「興行」を独自の視点から捉え直すことによって、もう一つの芸能史が浮かび上がることを目指しています。「先人たちがどのように興行を実現してきたか」、この点を深く掘り下げることで、興行の持つ多面的な魅力に光を当てようとしています。
興行の歴史と社会との関わり
興行は、時代ごとの社会情勢や文化の変化と密接に関連しています。人々の生活様式や価値観の変容によって、興行のスタイルや内容も変わってきました。本書では、各時代における重要な興行の一つ一つをたどり、その背後にあった社会の流れや人々の思いを描き出します。興行はただのエンタテインメントではなく、人々の心に響く物語やメッセージが込められています。このような観点から、読者は興行がただの娯楽で終わらない理由を理解することができるでしょう。
ライブ・エンタテインメントの現在を再認識
本書の中で語られる興行の歴史は、当前のライブ・エンタテインメントの盛況の基盤となっているものです。現代のアーティストたちがどのようにしてこの舞台に立ち、観客と感動を共有するのか、その背後には先人たちの苦労や努力があることを改めて知ることとなるでしょう。このように、興行の歴史を知ることは単に過去を振り返ることではなく、今を生きる私たちにとっても大きな意味を持つのです。
書籍の概要
『興行の風景~日本芸能史外伝』の著者である山本幸治氏は、長年にわたり日本の興行に関する研究を続けてきました。本書は274ページのボリュームで、デザインも凝った上製本で提供されます。価格は2,750円(税別)とアクセスしやすい価格設定です。全国の書店やオンラインストアで購入可能で、予約もすでに開始されています。興味深い視点から日本のライブ・エンタテインメントを探求し、文化を理解する貴重な一冊となるでしょう。
本書を手に取って、新たな視点で興行の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。歴史を知ることで、エンタテインメントへの愛がさらに深まることでしょう。