大阪・姫島発！シニア向けの美容と運動を兼ねた新しい形のデイサービス

株式会社ナリス化粧品の新たな試みとして大阪市西淀川区にあるデイサービス「ふれあ姫島」が注目されています。この施設は、2024年のシニアライフ総研ビジネスアワードで名誉あるビジネスモデル賞を受賞しました。ここでは、シニア向けの美容とリハビリを組み合わせた新しいサービスが提供されています。

「ふれあ姫島」が開設されたのは2023年7月。特筆すべきは、通常の介護サービスに美容療法を取り入れることで、利用者が心身ともに元気になれるようサポートしている点です。美容療法は一般社団法人日本介護美容セラピスト協会に認定されたセラピストによって施され、ハンドセラピーやフェイシャルセラピー、フットケアなど、多彩なメニューが提供されています。

シニアライフ総研ビジネスアワードについて触れると、これはシニア向けのサービスや商品の優れた事例を顕彰するもので、渡瀬英治氏が代表を務めるシニアライフ総研が運営しています。32件の候補の中から選ばれた「ふれあ姫島」は、シニアが「キレイになる」ことを通じて社会参加を促進する新たな価値を提案しています。特に、利用者がデイサービスに訪れることを「美容院に行く日」と捉え、自身のための楽しみとしています。

利用者の声を聞くと、運動を通じて身体の調子が良くなり、趣味の卓球を再開したり、地域の集まりに参加したいという意欲が増したとのこと。施術を受けることで自信がつき、外出することが楽しみになった様子が伺えます。

また、従来の介護サービスでは難しいとされる美容療法を、介護保険が適用される範囲で提供することが可能であり、より身近に美容を楽しむ環境を提供しています。その結果、利用者が笑顔になり、周囲とのコミュニケーションも活性化されているのです。

「ふれあ姫島」の特徴は、シニアが豊かな生活を送る手助けをすることにあります。「きれいになって動ける身体づくり」を目指し、常駐の理学療法士のサポートのもとで、運動トレーニングも実施。最新のリハビリ機器を用いたトレーニングは、利用者の健康を維持し、体力を向上させることを目的としています。利用データをしっかり把握し、定期的に成果を評価することによって、より効果的な支援が行えるよう工夫されていることも特徴的です。

特に注目すべきは、データによる効果測定で、多くの利用者が身体の改善を実感している点です。例えば、ある81歳の女性は握力が138％向上し、15秒かかっていたTUG（Timed Up and Go Test）が10秒を切るようになったとのことです。年齢を重ねても 건강を保ち、楽しみながら自分自身を大切にできるような環境が整っています。

また、利用者同士の交流も活発で、参加者同士がリラックスした雰囲気でコミュニケーションを楽しむ様子が見られます。このように、ふれあ姫島は単なるデイサービスを超えたコミュニティの場としても機能しており、シニアの「自分らしい生き方」を応援する重要な拠点になっています。

今後も「ふれあ姫島」は、高齢化が進む社会の中で、より多くのシニアに「自分らしさ」を保つためのサポートを提供し、社会での存在感を高めていくと期待されています。この取組に続いて、全国にこのようなモデルが広がることを願っています。

このようなサービスが全国で広がることで、シニアが預けられる環境や高齢者福祉がより充実していくことが期待されます。シニアにとって「自分らしさ」を大事にすることは、ただの美容ケアだけではなく、精神的な充実感や生活の質を向上させることにつながります。

「ふれあ姫島」の取り組みは、未来のシニアライフをより明るいものにするための一歩となることでしょう。