北斎の魅力を再発見！『HOKUSAI IN BLOOM』展が開催

北斎の花咲く世界『HOKUSAI IN BLOOM』展

2025年4月17日から6月8日まで、虎ノ門のアートギャラリー〈art cruise gallery by Baycrew’s〉で葛飾北斎の作品展『HOKUSAI IN BLOOM』が開催されます。出展されるのは「花」をテーマにした北斎の作品で、全体で65点が新たに公開されます。特別展示もあり、北斎の魅力を感じる無限の可能性が広がっています。

この展覧会は、春の花々の美しさに寄り添うように設計されています。北斎が描いた花々は、時に美しさや儚さ、さらには畏敬をも象徴し、見る者に深い感動をもたらします。特に、北斎の作品はその緻密でユーモラスなタッチによって、花だけでなく江戸の街や人々の浮き足立った様子も描き出しています。

北斎と『北斎漫画』の魅力

原点となる『北斎漫画』は、北斎自身が弟子たちに向けて描いた絵手本です。この作品は約15編から成り立ち、多種多様なモチーフと卓越した技術で他の画家たちに多大なる影響を与えました。モネやゴッホなどの著名な画家たちがそのスタイルを受け継いでいるとされています。この展覧会では、北斎が花をどのように捉え、表現したのかを探求します。

浦上満氏の特別協力

本展には、世界的に著名な『北斎漫画』のコレクターである浦上満氏の協力が得られています。彼は50年以上にわたって1700冊以上の北斎漫画を集め、そのコレクションは質・量ともに世界一と称されています。浦上氏が提供する貴重なコレクションは、北斎の作品の真価を引き出す重要な要素となっています。特に彼の言葉には、北斎が持つ「気ままさ」が感じられます。これが北斎作品の魅力であり、見どころの一つです。