伝説のヒップホップグループDe La Soulが新作をリリース
ヒップホップシーンにおいて輝かしい軌跡を刻むレジェンドグループ、De La Soul(デ・ラ・ソウル)がついに新アルバム『Cabin In The Sky』をリリースしました。彼らにとって9年ぶりとなるこの作品は、待望の10作目であり、数多くのファンにとっては心待ちにされていた一枚です。
このアルバムは、NASが関わるインディーレーベル、Mass Appeal(マス・アピール)の一環として発表されました。これにより、彼らは今のヒップホップの潮流の中でもその存在感を発揮し続けています。アルバムには、De La Soulの進化を見つめ直しつつ、彼らの持つ圧倒的なエネルギーが感じられる楽曲が満載です。
期待を裏切らない豪華なゲストたち
新アルバムでは、著名なプロデューサーたちが参加しています。ピート・ロック、DJプレミア、そしてスーパ・デイヴ・ウェストがその音楽的背景を引き立て、さらにNAS、Q-Tip、キラー・マイク、スリック・リック、ブラック・ソート、コモン、ビラル、さらにはユキミ・ナガノ(リトル・ドラゴン)など、名だたるアーティストたちがゲストとして参加しています。
このような豪華なメンバーによるコラボレーションが、リッチでソウルフルなテクスチャーを生み出し、ファンに愛され続けてきた彼らの誠実さと創造性を更に際立たせています。
シングル「The Package」と「Day In The Sun」
特に注目すべきは、アルバムからのリードシングルとなる「The Package」です。ピート・ロックによるプロデュースされたこの楽曲は、心地よいリズムとソウルフルなメロディが融合し、リスナーを魅了します。また、Q-Tipとヤミー・ビンガムと共演したシングル「Day In The Sun (Gettin’ Wit U)」も高い評価を受けており、感謝と温もり、さらには高揚感に満ちたエネルギーが印象的です。
アルバムの魅力とは
アルバムは「Cabin Talk(album intro)」というユーモラスなスキットから始まります。この点呼スキットによって、聴く者はすぐに彼らのユニークな世界観に引き込まれるでしょう。デ・ラ・ソウルならではのストーリーテリングや、長年培った友情を思い出させてくれる瞬間が詰まっています。
ポス(Posdnuos)によれば、「このアルバムのリリースは、長年歩んできた道のゴールに達したような気分です。この瞬間を皆と共有できることが夢のようだ」と語っています。また、メイス(Maseo)は「この音楽に故トゥルーゴイの魂を感じます。このアルバムはすべての人のためのものです」とその感慨深い思いを表現しています。
De La Soulについて
デ・ラ・ソウルは、ニューヨークを拠点に活動している3人組で、ポス、故トゥルーゴイ、メイスで構成されています。彼らは1989年にデビューし、ヒップホップの金字塔とも言える『3 Feet High And Rising』をリリースしました。以降、彼らの音楽スタイルは多様で革新的な要素を持ち、ジャズラップやオルタナティブヒップホップのサブジャンルを作り上げてきました。
2005年にはゴリラズとのコラボ曲「Feel Good Inc.」でグラミー賞も受賞し、2015年にはキックスターターでの資金調達に成功し、自主制作アルバムをリリースしています。
まとめ
今回のアルバム『Cabin In The Sky』は、De La Soulの新たなチャプターの幕開けを感じさせる作品です。彼らの音楽的冒険がこれからも続くことに期待を寄せつつ、ぜひこの大作をチェックしてみてください。音楽の力を感じられるこのアルバムは、ファンにとって必聴の一枚となることでしょう。
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