成和化成のVistanol® GDHR-Pureが受賞
化粧品原料の研究開発を行う株式会社成和化成が、2025年4月8日にオランダのアムステルダムで行われた国際的な化粧品アワード「BSB Innovation Award 2025」において、自然由来の機能性原料部門で第2位を受賞しました。これは、同社が開発したVistanol® GDHR-Pureという100%植物由来の化粧品原料の活躍によるものです。
BSB Innovation Awardとは
BSB Innovation Awardは、ドイツ・ハンブルクに本拠を置く化粧品コンサルティング会社BSBが主催するアワードで、毎年優れた化粧品や化粧品原料が選ばれます。特に化粧品の有効成分や機能性成分に焦点を当てており、過去には多くの著名なブランドや原料が受賞しています。
このアワードでは、毎年エントリー数が増加しており、成和化成は2021年から5年連続で受賞の栄誉に輝いています。これは同社の技術力や製品の独自性が認められている証でもあります。
Vistanol® GDHR-Pureの特性
Vistanol® GDHR-Pureは、植物由来の性質を最大限に活用した原料であり、特にラノリンやジメチコンの代替素材として注目されています。ラノリンに似た光沢感とエモリエント性を持ちつつも、べたつきが少なく、少量の添加で豊かな質感を実現できるのが特徴です。これは、消費者のニーズが高まるナチュラルな化粧品市場において大きな利点です。
環境意識の高まりとその背景
近年、環境意識や健康志向が高まる中で、消費者は植物由来の成分を含む化粧品を求めるようになっています。この流れの中で、成和化成が開発したVistanol® GDHR-Pureは、動物由来の成分に頼らず、安心して使用できる化粧品原料として需要が高まっているのです。特に、ナチュラル志向の強い若い世代を中心に、持続可能な製品への関心が高まっています。
成和化成の企業理念と今後の展望
成和化成は、化粧品原料の開発において常に品質と安全性を重視しています。社員の約半数が研究開発に携わり、これまでにも100種類以上のオリジナル成分を生み出し続けています。今後も、環境に優しく、消費者に喜ばれる製品を提供することを目指して、研究開発を進めていく意向を示しています。
まとめ
成和化成のVistanol® GDHR-Pureは、化粧品業界において持続可能な未来を切り拓く重要な原料として評価されています。BSB Innovation Awardでの受賞は、その技術力を示すものであり、さらなる発展が期待されます。ナチュラルな化粧品を好む消費者にとって、Vistanol®は今後の必需品となることでしょう。お肌にも地球にもやさしい選択肢として、多くの化粧品に採用されることを願っています。