EFポリマーが目指す持続可能な未来
沖縄に本社を置き、100%自然由来の超吸水性ポリマーを開発するEFポリマー株式会社は、先日シリーズBラウンドのセカンドクローズにおいて、総額26.3億円の資金調達を完了しました。この資金は、持続可能なソリューションを全球展開し、研究開発を加速するために活用される予定です。
販売と事業の拡大
EFポリマーは、累計販売量が500トンを突破し、5,000トン以上の農作物残渣をアップサイクルすることに成功しました。この取り組みは、持続可能な農業と資源循環型社会の実現に寄与するものとなっています。特に、干ばつの影響が深刻なフランスやスペイン、イタリア、ポルトガルでは実証実験を進め、製品とサービスの販売拡大を図っています。
さらに、EFポリマーは農業用途だけでなく、化粧品や日用品の原料としても使用されるポリマーを展開しています。「Cy-Cool」という保冷剤や吸水シートなど、多岐にわたる分野での応用を目指し、製品ラインアップを充実させています。
認証と受賞歴
EFポリマーのインド・ラジャスターン工場は国際規格であるISO14001、9001、45001の認証を取得しました。また、米国市場においては有機資材認証「OMRI」を取得し、さらなる信頼性を確保しています。このような業績が評価され、創業者兼CEOのナラヤン・ラル・ガルジャールは「Forbes Japan 30 Under 30」に選出されました。
R&Dにおける注力領域
EFポリマーが注力する研究開発(R&D)の分野には、原料の多様化、持続可能な製造プロセスの確立、農業分野での新製品開発、グローバルな生産体制の強化があります。また、農業以外のさまざまな用途への技術の応用も進めています。例えば、オレンジやバナナの皮を使ったポリマー開発を進め、リサイクルと廃棄物削減の両立を図っています。
シリーズBラウンド資金調達について
今回の資金調達によって、EFポリマーは研究を一層加速させ、事業のグローバル展開を強化することが可能になります。主要な出資者には、インパクト・キャピタル、AgVenture Lab、奄美沖縄投資事業などが名を連ねています。
出資企業との連携
EFポリマーは、リード投資家であるユニバーサルマテリアルズインキュベーター(UMI)と他の出資企業との協力を通じて、さらなる事業シナジーを創出しようとしています。具体的には、綜研化学との吸水シートの共同開発、SVG Venturesとのトマト栽培での協業が進められています。
CEOの想い
ナラヤン・ガルジャール氏は、「私たちの使命は、水不足や環境課題を解決し、全ての生産者と社会の暮らしを豊かにすることです。この資金調達を通じて、私たちのビジョンに賛同するパートナーと共に、持続可能な未来への一歩を加速させていきます。」と語っています。
採用情報
EFポリマーでは、今後の事業成長に向けて新しい仲間を募集中です。具体的には、農業分野、化学分野、発酵分野での研究者や研究アシスタントを募集しています。このような挑戦に共感し、共に未来を切り拓くメンバーを求めています。
EFポリマーの概要
EFポリマー株式会社は、廃棄物を原料とした持続可能なポリマーの開発を通じて、企業のグリーントランスフォーメーションを支援し、水不足や環境問題の解決を目指しています。創業からの歩みやこれまでの成果を活かし、今後もさらなる成長を続けていくことに期待が寄せられています。
詳細は公式ウェブサイトをご覧ください:
EFポリマー公式サイト