夏木マリのブルース
2026-05-18 17:03:08

夏木マリが届ける圧倒的な日本型ブルースの魅力

日本型ブルースの女神、夏木マリの圧巻ライヴ



音楽という表現の原点を持つ夏木マリが、今年も名門ジャズクラブ・ブルーノート東京にて魅力的なライヴを披露しました。「MARI de MODE 8」と題し、2026年5月15日から17日の間に行われたこのイベントは、ファンにとって毎年恒例の楽しみの一つです。思わず心を掴まれるそのステージの模様をお伝えします。

初夏の心地よい風が吹く5月15日、この特別な夜の幕開けを告げるために登場したのは、黒いゴージャスなドレスに身を包んだ夏木マリ。彼女の「ハロー、ブルーノート!!」の声とともに、ライヴは熱気に包まれ始めました。共演するのは、ドラムの村石雅行、ギターの田中義人、ベースの真船勝博、キーボードの井上薫、ピアノとキーボードの柴田敏孝、パーカッションの斉藤ノヴという実力派のミュージシャンたち。特に夫である斉藤ノヴと共に繰り広げる音楽の化学反応には目を見張るものがあります。

1曲目は、2023年に笠置シヅ子の名作「東京ブギウギ」を新たなジャジーなスタイルで再構築したもの。冒頭から観衆の心を奪い、さらに続く「お掃除おばちゃん」では会場は一気に熱狂の渦に巻き込まれました。性別や年齢を問わず、「カッコいい〜」「憧れる〜」という歓声が多くのファンから上がる中、夏木は「8回目で〜す。1年経つのは早いわね」と明るく話しかけ、観客との一体感を演出しました。

夏木が歌う「鎮静剤」では、厳しい人生の中でも楽しさを見出すことの大切さが感じられ、彼女の声は単なるハスキーな響きにとどまりません。彼女自身の豊かな人生経験が、喜怒哀楽を伴ったドラマティックな歌声に磨きをかけ、観客たちの心に深く響きます。これは、他の誰にも真似できない真の表現者夏木マリの魅力です。

続く楽曲「Musician」、「二の腕」、「私は私よ」は、暮らしに根ざした彼女自身の人生哲学を反映した、日本型のブルースとも言える作品。共感を呼ぶその情感は、多くの人々にとっての「自分事」として楽しめるものです。特に、彼女の歌の氷山の一角すら感じさせるセリフは、彼女の存在感をさらなる高みへと引き上げます。

ライヴの途中、特製ドリンクで乾杯した後、夏木はジャズの巨匠セロニアス・モンクをテーマにした楽曲について自身の思いを語りました。「生き方が人と違う人は、珍しいコードを弾いて魅力的」と指摘し、その独特な視点をステージ上でも見せつけます。夏木は自由に動き回りながら、柴田と一緒にピアノ連弾を披露するなど、音楽の楽しさが伝わる瞬間が続きました。

ブルーノートという場において、夏木マリの存在がいかに特別であるかは、彼女の価値観やブルースの国の文化と、この場所が持つ豪華さや親しみやすい雰囲気が絶妙に調和するからこそです。「アルコール」や「私のすべて」を通じて、観客は彼女の魅力を更に実感し、ブルースの精神が普遍的なものだということを感じ取ります。

彼女が聴衆に「今宵のセットリストはいかがでしょうか?」と問いかけると、盛大な拍手が響き渡り、特に斉藤和義作曲の「PLAYER」ではオリジナルの良さが光りました。ジャニス・ジョプリンの名曲「Cry Baby」を見事にカバーし、エモーショナルな表現力でフロアを揺らす様子は、まさに夏木マリの魂そのものです。彼女の呼びかけに応じて、観客から最大級の歓声が送られました。

フィナーレとなる「60 Blues」は、彼女の60歳を記念する名曲です。ユーモアを交えながら、自身の波乱万丈な人生を歌い上げた後には、2曲のアンコールでライヴを締めくくりました。ブルーノート内には、彼女の過去の衣装も並び、その独自のスタイルは、普通では受け入れられない個性的なものでも良く似合うことが証明されます。

今や74歳を迎えた夏木マリは、舞台『千と千尋の神隠し』や映画、テレビドラマなどで豊かな表現活動を続けており、年々彼女の音楽が更なる高みを目指す姿は、観る者にとって希望と感動を与えます。毎年のブルーノート公演は、夏木にとって特別な儀式であり、ステージで彼女が光り輝く様子が、今後も多くのファンを魅了し続けることでしょう。


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