サステナブルな未来を描くアップサイクルペーパーアイテム
近年、環境問題が声高に叫ばれる中、日本の大手百貨店である髙島屋とアップサイクル事業を手掛けるmizuiro株式会社が手を組み、メイク用品を再利用した新しいプロジェクトを発表しました。この取り組みは、不要となったメイクアップアイテムを原料として活用し、ショッピングバッグや名刺、メッセージカードとして再生するものです。これにより、使い終わったコスメが新しい形を持つことになり、環境にも配慮した素晴らしい試みが誕生しました。
mizuiroの挑戦
mizuiroは東京都中央区に本社を置き、廃棄物や規格外野菜を利用した商品開発に取り組んできました。特に「おやさいクレヨン®」は、廃棄されるお米や野菜から作られたもので、遊びと学びを融合させた商品が多くの親子から支持されています。今回のプロジェクトでは、これまでの経験を活かし、使わなくなったメイク用品を再生紙に使用することで、アップサイクルの新たな可能性を模索しています。
アップサイクルペーパーの誕生
この新しいプロジェクトでは、アイシャドウやチークなどのパウダー部分のみを回収し、それを再生紙の着色料として活用するという斬新なアプローチが取られました。結果、鮮やかなピンク色のショッピングバッグやメッセージカード、名刺が生まれ、キラキラとしたラメが散りばめられたアイテムとなってきました。
このアップサイクルペーパーアイテムは、髙島屋の5店舗(日本橋、新宿、横浜、大阪、京都)の特設売場で、2025年10月1日から税込3,000円以上購入した方先着15,000名に配布される予定です。入手する方法や詳細は、髙島屋の公式サイトで確認できます。ビジネスシーンでも使える名刺も展開されており、日常に彩りを加えるアイテムになりそうです。
髙島屋の「Depart de Loop」プロジェクト
髙島屋は「Depart de Loop」というプロジェクトを通じて、循環型社会の実現を目指しています。これには、お客様が使用しなくなったメイク用品を回収し、再生・製品化する活動が含まれています。その結果、回収されたコスメは新たな製品として生まれ変わり、無駄を減らすだけでなく新たな価値を提供しています。
新たにアップサイクルされたペーパーアイテムの開発は、髙島屋とmizuiroの強力なパートナーシップから生まれたもので、未来に向けた新しい価値観を示しています。廃棄物のリサイクルによって、私たちの生活に新たな可能性を生むこの取り組みは、今後もさらに拡大していく見込みです。
未来のアップサイクル
mizuiroは、クレヨンやペーパー以外にも、プラスチックや木材などさまざまな素材のアップサイクルに挑戦し続けるつもりです。廃棄資源に新しい価値を付けることを目指し、循環型社会の実現に向けた取り組みを進めていくことでしょう。
このプロジェクトを通じて、私たちは改めて日常生活における廃棄物の見直しや、循環的な消費の重要性を考えるきっかけになることでしょう。今後、髙島屋とmizuiroがどのように進化を遂げていくのか、ぜひ注目していきたいと思います。