食品ロスを減少させる新サービス『N+ 食品ロスドック』
日本では、年間約464万トンの食品ロスが発生していると言われています。この数字に対抗するため、株式会社エヌプラスは新サービス『N+ 食品ロスドック』を発表しました。このサービスは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、社員食堂など、食品提供現場における複数の課題を解決することを目的としています。
社会的背景と食品ロスの現状
環境省の推計によると、日本の家庭や事業から出る食品ロスは年間464万トンに及びます。これは家庭系と事業系に分けられ、家庭からのロスが約233万トン、事業からのロスが約231万トンを占めます。食品ロス削減推進法に基づき、事業系食品ロスは2030年度までに2000年度比で60%削減を目指していますが、値引きや廃棄がどんどん行われ、現場の収益が圧迫されているのが現状です。
近年、原材料費や物流費、人件費の上昇により、値引きと廃棄が増加し、さらに欠品によって機会損失も生じています。このように、粗利の確保と売場品質の維持の両立が難しいという、複雑な課題が現場に存在します。
N+ 食品ロスドックの概要
『N+ 食品ロスドック』は、これらの複合的な課題に対して、AIなどの分析技術を用いて解決策を提供します。このサービスが特にユニークなのは、食品ロスと同時に値引きロス、欠品、作業負担など、さまざまな問題を一元的に診断し、改善を目指す点です。具体的なステップとしては、まず現状の評価を行い、運用の見直しを図ります。必要に応じて仕組み化を行うという段階的なアプローチです。
このサービスにより、食品ロス削減がコスト削減に留まらず、欠品による売上機会を回復することを通じて、粗利の安定化と改善を図ることができます。
具体的な改善施策と効果
『N+ 食品ロスドック』は、以下の三つの施策を採用しています。
1.
値引きロスの抑制:値引きのタイミングや過不足を整え、無駄を省くことで粗利を守ります。
2.
廃棄量の削減:発注過多や作り過ぎを防ぎ、食品ロスを減少させます。
3.
欠品の減少:迅速な補充を心掛け、売上機会を逃さないようにします。
また、同社は特許技術を活用して、商品が棚から取り出され、元に戻るまでの「棚外時間」を算出し、これをもとに販売可否や値引きなどの判断を行います。この視点を持つことで、見えない時間の管理が可能となり、より効果的な運用に繋がります。
無料オンライン相談の開始
さらに、N+ 食品ロスドックでは、無料オンライン相談も受付中とのことです。どのくらい効果があるのか、実際に自社で試せるのかなど、疑問を短時間で整理するためのサポートを提供しています。食品ロスの問題は一企業だけでは解決できない課題であるため、共に取り組むことが求められます。
未来への展望
食品ロスは、私たち社会全体が取り組むべき課題です。N+ 食品ロスドックの導入により、業界全体での改善が期待されます。このような取り組みが進めば、環境負荷の低減だけでなく、経済効果も見込まれるでしょう。持続可能な未来に向けて、今こそ行動を起こす時です。