あずきバー新工場設立の裏側
夏がやって来ると真っ先に食べたくなるアイスの王道、「あずきバー」。このアイスは1973年に誕生し、長年にわたり多くの人々に愛され続けてきました。そして今、井村屋がその冷菓商品の供給体制を強化するために新たなアイス工場を設立することが発表されました。ここではその背景や新工場の魅力について詳しく見ていきましょう。
アイス市場の拡大と需要の高まり
井村屋の冷菓事業は、売上構成比の3割以上を占める重要な事業となっています。特に「あずきバー」シリーズは、2024年度の販売本数が約3.3億本に達する見込みであり、需要の高まりが続いています。この状況を受けて、井村屋はさらなる生産能力の拡充を決定しました。
新工場の基本コンセプト
新しいアイス工場は、井村屋の津工場内に設置される予定であり、特色ある「あずきアイス商品」の生産・供給基地として機能することを目指しています。広さは2,276.61平方メートルの鉄骨造りの2階建てで、アイスバー商品の生産を効率化するよう設計されています。この新工場の設立によって、従来の生産能力の1.3倍の製造が可能になるとのこと。
省エネ設計と新技術の採用
新工場の大きな特徴は、エネルギー効率を考慮した設計です。既存のアイス工場と隣接して建設されるため、電力や蒸気の供給が効率的に行えるほか、排水処理などの設備も共有することができます。また、あずき加工工程では、新たな技術を採用し、素材の良さを引き出すこだわりが見られます。これにより、あずき本来の風味を引き立てる新たなアイスが楽しめるようになります。
環境への配慮
さらに、環境にも配慮した設計がなされており、太陽光発電の導入や熱エネルギーの効率化、従来の製造ラインよりも50%の水の節約が見込まれています。このように、持続可能な生産体制を築きながら、井村屋は冷菓業界のリーディングカンパニーとしての地位を維持していくことでしょう。
まとめと今後の展望
新工場の竣工は2026年6月を予定しており、約40億円の設備投資が行われる見込みです。これにより「あずきバー」といった人気商品がさらに多くのファンに届けられることが期待されます。井村屋のアイス工場新設のニュースは、アイス好きや「あずきバー」愛用者にとって朗報となるでしょう。今後ますます進化していく「あずきバー」に、ぜひご注目ください!