国産スパイスで実現する持続可能な食卓、「おいしい森」の恵みを楽しもう

食と森林の新しい可能性

最近、食品業界が注目を集める中で、オイシックス・ラ・大地株式会社と日本草木研究所が手を組み、新たなコラボレーションを始めました。この取り組みは、国産のスパイス「マーガオ」を使用した「マーガオ香るサワラのオイル漬け」という製品を通じて、持続可能な食文化を促進するものです。2025年12月4日から全国で販売されるこの商品は、鹿児島の自然豊かな森で自生する植物を利用しています。

日本の森が抱える現状

日本は国土の約7割が森林に覆われていますが、現代の森林資源の活用は限られています。従来、木材やキノコ栽培が重視されてきた結果、森林が持つ多くの可能性は見過ごされがちでした。しかし、日本草木研究所は、この未利用資源に目を向け、特にスパイスとしての活用を目指しています。彼らは、鹿児島の森に自生するマーガオに着目し、食材の新たな価値を提案しています。

コラボの土台となった背景

この取り組みが始まったのは、2023年の2月に行われた「K,D,C,,, FOOD Challenge」でのこと。こちらのコンテストで日本草木研究所はグランプリを受賞し、その際にオイシックスのスタッフがマーガオに感銘を受けたのです。特に、マーガオは山椒とレモングラスを足して得られる深い香りを持っているため、さまざまな料理に活用できるポテンシャルを秘めていると考えられ、共同で開発プロジェクトがスタートしました。

珍しいマーガオの存在とその魅力

マーガオ（馬告）は台湾で古くから使用されているスパイスで、日本ではアオモジと呼ばれています。南九州に自生しているこの植物は、長らく「雑木林」として軽視されてきました。しかし、その実を活用することで、林業従事者に新たな収入源とより豊かな森をもたらす可能性が広がっているのです。

「おいしい森」プロジェクトの展望

このコラボレーションは単なる商品開発にとどまりません。オイシックスは、持続可能な「おいしい森」というコンセプトのもと、今後も日本の森林資源を食卓に届けるためのプロジェクトを進める予定です。今後は、ミールキット「Kit Oisix」など、様々なメニューへの展開が期待されています。目指すのは、日本の豊かな自然と文化を生かした食生活の実現です。

最後に

この度の取り組みは、森林資源の活用を通じて地元コミュニティにも貢献し、新しい雇用を生むことが期待されています。マーガオというスパイスを利用することで、地方の林業従事者が抱える課題の解消に繋がります。そして、豊かな森の恵みを日常の食卓に取り込むことで、私たちの食生活もさらに豊かになることでしょう。ぜひこの新たな挑戦を、実際に味わってみてください。## 商品情報

- 商品名: マーガオ香るサワラのオイル漬け
- 販売価格: 200g 1,058円（税込）
- 発売日: 2025年12月4日（木）10:00~
- 販売ページURL: Oisix

日本の自然から新たな食の楽しみを普及させるこのプロジェクトは、私たちのライフスタイルと未来に大きな影響を与える可能性を秘めています。