学生の視点から生まれた共創型コスメ誕生の秘訣
11月12日は「いい皮膚の日」。この特別な日に、株式会社未来と京都女子大学が共同で、この日の意義を深める取り組みを発表しました。肌を通じて“人に寄り添う”ことをブランドのコンセプトにした株式会社未来は、学生たちとの新たな教育プログラムをスタートしました。このプログラムは学生たちが実際に肌のニーズに答える商品を企画・開発・販売することで、理論だけでなく実践を通じた「生きた学び」を提供するものです。
この共創型教育プログラムは約1年間にわたり、学生たちが企業の開発担当者と共に、現場でのニーズ調査やデザイン、そして販売企画を行いました。それによって、Z世代が持つリアルな価値観やニーズを反映した商品が生まれることとなったのです。
学生のリアルを形にしたプロジェクト
プログラムの中で、学生たちは「お客様の悩みから発想する」というI’m PINCHの開発思想を学びながら、ただ知識を得るのではなく、それを社会で実践する力に変換していきました。従来の「正解を学ぶ授業」とは異なり、彼らが感じた悩みや疑問をディスカッションすることは、真に自分たちの課題を見つけ出す機会となりました。このように、現場での経験は学生自身の視点を変える大きな力となったのです。
プログラムの成果としては、夜のボディケアに注目した『23時の魅せ足クリーム〈スラリフト〉』と、透明感を実現する『潤白プレ下地〈uluri〉』の2つの製品が誕生しました。学生たちは開発から販売までを自ら担い、SNSを通じて広く発信しました。
学びから生まれた実体験
実際の販売においても、彼らは目標としていた販売本数を超える成果を挙げ、商品開発の過程を通じて学びを深めました。事後アンケートでは92%の学生が「今後のキャリアに活かせる経験だった」と答えるなど、多くの参加者が得たものの大きさを実感しています。このように、「学びを社会へつなげる教育」の手応えが確かに感じられる結果となりました。
今後は、この取り組みを他大学や地域との連携に拡大し、「教育と社会を循環させる共創モデル」としての展開を目指すとのことです。
株式会社未来のビジョン
株式会社未来は、スキンケアブランド『I’m PINCH』を始めとする商品を通じて「ものづくりを通じて、人生の中に小さな光を届ける」という姿勢を大切にしています。このブランドでは、肌と向き合うように人と向き合い、その思いを汲み取った製品の開発に取り組んでいます。肌の小さな“ピンチ”に寄り添うことで、人々に寄り添う姿勢を持ち続けることが大切だと考えています。
「いい皮膚の日」に改めてどう肌を振り返るのか、そして人々の想いに寄り添う「ものづくり」を通じて、次世代の学びを変革する試みがここから始まります。そして、小さな気づきから大きな学びが生まれ、肌にも人にも寄り添う思いの循環を広げ続けていくのです。