西東京のラッパー042ghxstが放つ新曲「Like Me」とは？

西東京を代表するラッパー042ghxstの新曲「Like Me」

西東京で活動を続ける実力派ラッパー042ghxst（オーフォートゥゴースト）が、最新シングル「Like Me」をリリースしました。彼はこれまでの楽曲でも、独自のストリート感を表現してきましたが、今回の作品もその魅力を存分に引き出しています。

ダーティーサウスを意識したトラップサウンド

042ghxstが打ち出す「Like Me」は、ダーティーサウスを彷彿とさせるトラップサウンドが特徴です。この新しいシングルは、先月発表された「WATCH OUT」に続くもので、彼の次のアルバムのリードシングルとして位置づけられています。特に注目すべきは、リリックに込められた彼のライフスタイルや、アンダーグラウンドHIPHOPシーンにおけるカリスマ的人気を誇った旧名「₩（ウォン）」からのネームチェンジに伴う心境の変化、そして東京の現状が描かれている点です。

“Vice Side”としての活動

042ghxstは、仲間や後輩を「スライム」と表現し、彼らとともに地元・西東京を「Vice Side」と称しています。「Vice」という言葉には、悪徳や悪習、不道徳といった意味があり、彼らがなぜ地元をそのように呼ぶのかは、リリックを通じて浮き彫りになります。この独特なストリート感が「Like Me」をより魅力的にしています。

リリックの深い意味

リリック中には「ラバーバンド」という言葉が登場しますが、これは札束をゴムで束ねたものを指しており、ゲトーでお金を稼ぐ様子を象徴しています。また、042ghxstは、ストリートアートやタトゥーカルチャーが盛んなトルコのアンカラで、クルド人の彫師によって新しいタトゥーを刻んでもらったエピソードも描いています。こうした細やかなディテールが、彼の謎めいたライフスタイルを垣間見る手助けとなっています。

強烈なメッセージ

タイトルの「Like Me」が示すように、042ghxstは「俺の代わりになれるラッパーは存在しない」といった強いメッセージを伝えています。彼は自らの存在意義を再確認し、西東京を背負うラッパーとしての自負を見せています。「俺のようにできる奴は誰もいない」という言葉に込められた情熱が、リスナーの心に響くことでしょう。

独自のスタイルを貫き続ける042ghxstの最新シングル「Like Me」。彼の音楽とメッセージをぜひ、チェックしてみてください。彼の楽曲はただの音楽ではなく、ストリートカルチャーの深淵を垣間見るチャンスを提供しています。