トライアイズの2024年度決算から見る企業の成長と未来戦略
2025年2月14日、株式会社トライアイズ(4840:東証グロース市場)は2024年度連結決算と、2025年度の業績予想を発表しました。これにより、同社の成長の軌跡と今後の戦略を明らかにします。
2024年度の業績概要
2024年12月期の売上高は961百万円と、前年対比で51.1%の増加を記録しました。また、営業利益が2百万円となり、4期ぶりに黒字転換を達成しています。経常利益は250百万円、当期純利益は194百万円、ともに順調に伸びており、特に当期純利益は90.5%の大幅な増加を示しています。
2025年度の業績予想
続いて、2025年度の業績予想ですが、売上高は2,882百万円に達すると見込まれ、前年対比で199.9%の予測を立てています。営業利益は166百万円、経常利益は354百万円、当期純利益は358百万円となる見込みです。
当社は今後も企業価値の向上に寄与すべく、3つの事業セグメント:「投資事業」「建設コンサルタント事業」「ファッションブランド事業」の成長を図っています。特に、投資事業においては、沖縄での新規プロジェクトが進行中です。
投資事業の進展
具体的には、沖縄恩納村において、日本初のプライベートプール付きコンドホテルのプロジェクトが始まります。全40室のうち、第一期工事で20室が2025年1月25日に着工される予定であり、秋ごろの完成を見込んでいます。これは中長期的な企業価値向上において、重要な位置づけとされています。
建設コンサルタント事業の役割
建設コンサルタント事業では、社会的な需要が高まっている防災・減災に関する取り組みを強化しています。特に能登半島地震の復興支援にも積極的に関与し、港湾やダム等のインフラ整備に携わっています。
ファッションブランド事業の展開
ファッションブランド事業、特に濵野皮革工藝株式会社では、ふるさと納税の返礼品として新たなプロモーションを展開しており、地域とのコラボレーションを重視しています。2025年度も引き続き、質が高く使いやすい製品を提供する方針です。また、CLATHASではSNSを駆使したブランド価値の向上や、新たなライセンシーの開拓にも注力していきます。
まとめ
株式会社トライアイズは、2024年度の決算を通じて顕著な成長を示し、特に投資事業において新たな展開を進めています。地域との連携を重視し、社会的価値の創出を目指す同社の今後の動向に目が離せません。今後もさらなる成長と革新的な取り組みに期待が寄せられています。