JLCO日本公演レポ
2026-04-10 18:52:03

ウィントン・マルサリス率いるJLCO、日本公演で誠実なジャズの魅力を再確認

「ウィントン・マルサリス率いるJLCO、日本公演で誠実なジャズの魅力を再確認」



2026年3月19日から22日まで、ウィントン・マルサリスが指揮する「ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ(JLCO)」が、東京と大阪にて歴史的な来日ツアーを行いました。約20年ぶりの日本公演ということで、ジャズファンからの期待が高まる中、全公演のチケットは発売直後に完売するという異例の盛況を見せました。

ウィントン・マルサリスはステージ上で「日本が長年の支援を続けてくれたことに感謝します」と語り、日本のジャズ文化への深い敬意を表明しました。今回の公演では、一切の妥協を排し、音楽に対して誠実であることの重要性が存分に示されました。

圧巻のパフォーマンス



音楽ジャーナリスト・小川隆夫氏は、初日の公演を観た際の感想として「一糸乱れぬ完璧なサウンド」と表現しました。オーケストラは、個々のソロもありながら全体の調和を大切にした演奏を展開。ウィントン自身は、最初と最後の曲でソロを演奏したものの、あとはオーケストラの一員として音楽全体に寄与し続けました。彼のリーダーシップは依然として光り輝いており、このオーケストラが総じて世界最高峰であることを改めて実感させました。

公演では、古い名曲と共に新しいオリジナル楽曲も披露され、聴衆はジャズの多様性と魅力に引き込まれました。ジャズは常に革新し続ける音楽ですが、伝統を尊重することがいかに大切かを教えてくれる夜となりました。

若き才能との共演



さらに特筆すべきは、3月21日と22日の公演にゲストとして参加したピアニストの角野隼斗の存在です。彼は「ウィントンとの共演を心から楽しみにしている」と語り、ステージでは彼の美しいクラシックとジャズの融合を見せました。アンコールでは、ニューオーリンズスタイルで演奏され、世代も国境も超えた新しいジャズ体験が創り出されました。

音楽の未来へ



ウィントン・マルサリスにとって、このツアーは自らが芸術監督としてフルタイムで迎える最後から2番目のシーズンであり、若い才能への「継承」が強く意識されていました。彼の残したメッセージは、ジャズの歴史を懐かしむだけでなく、未来に向けての期待と希望をも意味していました。この4日間の感動的なパフォーマンスは、今後の日本のジャズシーンに新たな伝説として刻まれることでしょう。

セットリスト



以下は、各公演でのセットリストの一部です。音楽の魅力を堪能できる内容となっています。

  • - 2026年3月19日 (東京国際フォーラム)
- VITORIA SUITE: Mvt. XII, Mendizorrotza Swing
- BEARDEN (THE BLOCK)
- TWO-THREE’S ADVENTURE
  • - 2026年3月20日 (すみだトリフォニーホール)
- VITORIA SUITE: Mvt. XII, Mendizorrotza Swing
- TOM CAT BLUES (Wynton and Dan)
  • - 2026年3月21日 (サントリーホール)
- FOUR IN ONE
- BUDDY BOLDEN’S BLUES (with Hayato Sumino & Dan)

音楽の本質を深く味わえるこの貴重なツアーは、ジャズファンにとって忘れられない素晴らしい経験となったことでしょう。


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