キミカが受賞
2024-12-05 16:31:11
環境保全に寄与するキミカ、NIKKEIブルーオーシャン大賞受賞の理由とは
株式会社キミカがこの度「NIKKEIブルーオーシャン大賞」の資源循環部門で受賞しました。この賞は、海洋環境の保全や水産資源の適正利用に取り組む企業や団体、個人を表彰する制度で、環境問題に対する意識が高まる中、ますます注目されています。
キミカはこの受賞を果たすに至った理由として、いくつかの重要な取り組みを挙げています。まず一つ目は、他の用途がない漂着海藻を原料として活用し、80年以上にわたり海藻の食物繊維として知られる「アルギン酸」を供給し続けていることです。この取り組みは、海洋環境に配慮しつつ持続的な資源利用を実現しています。
二つ目は、キミカが市況の影響を受けずに、安定的にチリの漁民から漂着海藻を購入し続けている点です。その結果、海藻の乱獲という大きな脅威からこの資源を守ることができました。また、この取り組みは1万人以上の漁民の生活を支える役割も果たし、貧困問題の解決にも寄与しています。
さらに、キミカはアタカマ砂漠での天日干しによって漂着海藻を乾燥させる新たな方法を考案しました。この方法は、二酸化炭素の排出を抑制する効果もあり、環境への配慮が見られます。アルギン酸の抽出後に残る海藻の残渣についても無駄にせず、肥料や飼料として再利用するなど、サーキュラーエコノミーの実現に向けた具体的な行動が評価されました。
キミカは海藻由来の天然多糖類「アルギン酸」の日本唯一のメーカーで、国内シェアは90%以上を誇ります。高品質が求められる食品や医薬品向けの分野では、世界的にもトップクラスの企業として知られています。近年は、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みも注視され、特に2020年には日本のSDGsの最高賞「ジャパンSDGsアワード」の特別賞を受賞しました。また、環境大臣賞を二度受賞するなど、評価が高まっています。
2022年には、英国王立財団が創設した「アースショット賞」にノミネートされ、今後の活動にも期待が寄せられています。キミカは今後も海洋環境の保全と水産資源の適正な利用を通じて、さらに社会に貢献していくとしています。彼らの取り組みが、私たちの生活にも新たな価値を提供していくことを期待しましょう。
詳しい情報は、キミカの公式ウェブサイトをご覧ください。しっかりとした環境保護の理念を持った企業の取り組みを、ぜひ応援していきたいですね。