カルビーとJAしれとこが手を組む新たな挑戦
カルビー株式会社としれとこ斜里農業協同組合、通称JAしれとこ斜里が、ばれいしょの安定調達と冷凍加工施設の建設に向けて基本合意をしたことが発表されました。これは、両者が協力して地域の農業を促進し、持続可能な原料調達を目指す重要なステップです。
ばれいしょ生産量の重要性
カルビーグループは国内で年間約37.9万トンのばれいしょを使用しており、これは国内生産量の約19%に相当します。この新たな連携により、年間約4万トンのばれいしょの調達が可能になるとされています。また、カルビーは2030年までに国内のばれいしょ調達量を40万トン以上にする目標を設定しています。この取り組みは、その達成に向けた重要な布石と位置づけられています。
JAしれとこ斜里の役割
一方で、JAしれとこ斜里は、他の作物から加工用ばれいしょの生産に転換することで、地域農家の収益向上を図ります。彼らの生産者にとって、この連携は新たなチャンスとなり、経済的な安定をもたらすことが期待されています。JAしれとこ斜里は、地域の気候条件と豊かな土地資源を利用した持続可能な農業を推進しており、あらゆる消費者に信頼される安全な農畜産物を提供しています。
冷凍加工施設の計画
JAしれとこ斜里が今後建設予定の冷凍加工施設は、カルビーグループにとって大きな意味を持ちます。これにより人気の「ポテりこ」などの冷凍食品事業へ本格的に参入し、消費者に新たな選択肢を提供することが可能となります。また、地域経済の活性化と安定した雇用の創出にも寄与するでしょう。
大規模な投資と展望
本プロジェクトに関連する投資額は、共同で約200億円を見込んでいます。完成後の施設運営はカルビーに委託され、2027年度中の操業開始を目指しています。この大規模な取り組みにより、農業と食品産業が融合した新しいビジネスモデルの確立が期待されています。
地域経済の発展
カルビーとJAしれとこ斜里の協力によって、ばれいしょの安定供給が可能になると同時に、地域の農業の振興が進むことが見込まれています。両者の強みを活かし、持続可能な社会の実現を目指したこの取り組みは、未来の農業界に新たな風をもたらすことでしょう。
まとめ
カルビーグループとJAしれとこ斜里の連携は、地域の農業に新たな命を吹き込み、消費者にも新しい価値を提供する取り組みです。この先の展開に期待が高まります。