新モーション技術
2025-07-02 11:33:10

ヤマハとアイ・ペアーズが新技術「GPAP」と「n-Links Retarget」を発表

新たなるバーチャルプロダクションの幕開け



ヤマハ株式会社とアイ・ペアーズ株式会社は、新技術「GPAP(General Purpose Audio Protocol)」と「n-Links Retarget」を共同開発しました。この技術は、モーションキャプチャーを通じて多様なデータの記録、編集、再生が可能となるもので、特にVTuberやバーチャルキャラクターによるコンテンツ制作の可能性を大いに広げます。

簡潔な制作フローの実現



近年、VTuberを含むデジタルコンテンツが爆発的に増加しており、その結果としてモーションキャプチャー技術の活用範囲が広がっています。音楽ライブ、映画、さらには産業用途に至るまで、様々な分野での導入が進んでいます。しかし従来の技術では、データの互換性や編集のしやすさが問題視され、制作現場に負担がかかっていました。

この新しい技術は、その課題を解決するために開発されたものです。「n-Links Retarget」はOSC(Open Sound Control)形式でモーションデータを送出し、「GPAP」がそれを受信することで、オーディオデータのように扱えるようになります。これにより、データの録音や再生、さらには編集やバージョン管理も可能になります。

創造的表現の新たなステージへ



「GPAP」は音声や映像、照明などのデータを一元管理することができ、モーションデータも同様に扱えるため、バーチャルキャラクターのライブ演出を統合的にコントロールすることが実現可能となります。特に、モーションデータの再編集タスクが柔軟になり、テイクの差し替えやタイミング調整が簡単に行えるようになりました。これまで難しかった制作フローの改善が期待できます。

今後は、音楽や舞台、さらには様々な産業でこの技術の活用が進むでしょう。例えば、医療や自動車業界など、他の領域への応用も視野に入っています。バーチャルプロダクションの分野での効率化が進むことにより、新しい可能性が開かれることでしょう。

まとめ



ヤマハとアイ・ペアーズが共同で開発したこの新技術は、モーションキャプチャーを巡る制作現場の革新をもたらすものです。両社は、今後もエンターテインメント業界を支えつつ、幅広い分野でのイノベーションを提供していく予定です。モーションデータの扱いやすさが向上することで、クリエイター自身の表現の自由度も増すことでしょう。新たなバーチャルプロダクション時代が、私たちを待っています。


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