米づくりの新研究
2026-06-15 12:47:05

菊池川流域の米づくりを科学的に評価する新たな共同研究が始動!

菊池川流域の新たな米づくり研究の始まり



熊本県は、古くから稲作の歴史が受け継がれてきた地域です。特に、菊池川流域にある菊池市や周辺の町は、2,000年以上もの間、米づくりが行われてきました。近年、文化庁からは「日本遺産」として認定され、米にまつわる多くの文化財が存在するこの地で、合同会社くまもとごはんと熊本大学が共同で新たな研究を始めました。この研究の目的は、歴史文化と自然環境を科学的に評価し、その結果を基に米の特性を整理する「Kikuchi Terroir Index(KTI)」の構築を目指しています。

1. 研究の背景



菊池川流域では、弥生時代から今日に至るまで、数多くの人々が稲作を行ってきました。しかし、現在の米の評価には味や収量に偏りがあり、土地の歴史や文化的背景がほとんど考慮されていませんでした。これに対抗する形で、国際的な評価基準が必要とされています。ワインのテロワールのように、米の産地にも独自の科学的な指標が求められているのです。また、農業環境や稲作文化に関する記録が不足しているため、この研究はその課題解決を目指します。

2. 研究の概要



この研究は、熊本大学大学院先端科学研究部附属 生物環境農学国際研究センターにプロジェクトを置き、澤進一郎教授がその中心となります。研究の流れは次の3つのステップに分かれています。

STEP 1: 歴史文化の可視化


菊池川流域の稲作に関する歴史的資料を収集し、GISマップを用いて可視化します。これにより、地元の文化的重要性を際立たせます。

STEP 2: 自然条件の分析


土地の土壌や水質、気象条件を科学的に調査し、米の品質との関係を探ります。特にミネラル成分や土壌タイプが米に与える影響を明らかにする予定です。

STEP 3: 新たな評価体系の構築


歴史文化性やテロワール、品質、持続可能性といった複数の要素を考慮した米の評価指標を開発します。Kikuchi Terroir Index(KTI)を通じて、米の質を見える化し、地域に特有の価値を強調します。

3. Kikuchi Terroir Index(KTI)とは


このプロジェクトのメインとなるKTIは、米の産地特性を歴史文化、自然環境、品質、持続可能性の4つの観点から評価する枠組みです。この指標を用いて、農業生産者が持つ地域の特性を明確にし、消費者に理解してもらいやすくするつもりです。

4. 社会的意義


この研究は、単に学術的な成果を追求するだけでなく、地域の農業や食文化を支え、持続可能な発展にも寄与することが期待されています。また、国際的な視点からも菊池川流域の米の魅力を発信し、日本の農業の未来を切り開く手助けをすることを目指しています。

5. 今後の展望


研究活動は2026年まで進められ、その成果は甲府大学と合同会社くまもとごはんの公式チャネルを通じて発信されます。また、国内外の学術誌でも発表され、国際的な認知度を高めていくことが期待されます。今後の展開から目が離せません!

この共同研究がもたらす未来の菊池川流域の米づくりにご期待ください。


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