日本の伝統を生かした新たな甘味料
株式会社オリゼが金沢工業大学との共同研究を通じて、米麹発酵糖分「オリゼソース」に含まれるレジスタントプロテインの高濃度含有を確認しました。伝統的な発酵技術を活用し、健康課題に寄与する新しい甘味料の開発の背景には、日本の食文化が息づいています。
レジスタントプロテインとは?
レジスタントプロテイン(RP)は、難消化性のタンパク質です。これはお米に含まれるプロラミンが濃縮されることで生成され、通常のタンパク質とは異なり腸まで届き、消化・吸収されにくい性質を持っています。これにより、食物繊維のような作用を持ち、健康的な食生活をサポートします。
具体的には、RPはコレステロールを減少させる働きや、肥満の抑制、腸内環境の改善に寄与することが知られています。研究によると、毎日120mg摂取することで肥満のリスクを軽減し、250mgでは腸内の酪酸菌の占有率が増えると報告されています。オリゼソースには、スプーン1杯で約219mgのRPを摂取できるという嬉しい効果も。
健康と環境に優しい甘味料の開発
砂糖が広く使用される現代において、健康や環境に配慮した食品素材への需要が高まっています。オリゼでは、米麹から発酵させた甘味料の研究を進めており、消費者の健康増進だけでなく、サステナブルな食文化の形成にも寄与しようとしています。
さらに、オリゼ甘味料は古米や規格外の米をアップサイクルして作ることもでき、無駄をなくすというSDGsの観点からも意義のある取り組みです。今後も様々な商品開発や新しい甘味料の機能性について広く認知を深めていくことが計画されています。
伝統技術が生み出す未来の可能性
金沢工業大学の尾関健二教授は、麹菌や酵母が持つ力を活かしたバイオコンバージョンプロセスの研究を行っています。彼の研究室では、食品廃棄物を有効利用しながら、新しい機能性素材の開発が進められています。これにより、廃棄物を出さないサステナブルな社会の実現を目指しています。
オリゼは、このような革新の精神を大切にし、米麹由来の甘味料を通じて、健康的で持続可能な未来を切り開こうとしています。私たちの日常生活に取り入れたいその魅力的な商品は、保育園や菓子製造にも幅広く活用されています。
まとめ
日本の伝統的な発酵技術と、現代の健康志向が融合した米麹発酵糖分「オリゼソース」は、私たちの食文化に新たな価値をもたらすことが期待されています。この新しい甘味料が、私たちの身体に優しく、より良い社会の実現へと繋がることを願っています。ぜひ、オリゼの公式サイトや動画もチェックして、健康的で美味しい食生活を楽しんでみてください。