ポーラ化成工業がシワ改善に向けた新たな研究発表！ビンキュリンの役割とは

シワの原因とビンキュリンの関係

シワの形成は、肌の老化の象徴とも言えますが、最近の研究で新たな視点が明らかになりました。ポーラ化成工業は、シワ部位の真皮において、細胞遊走因子「ビンキュリン」の発現が低下していることを発見しました。この現象が、シワの改善にどのように関わっているのかを見ていきましょう。

ビンキュリンとは？

ビンキュリンというタンパク質は、真皮の線維芽細胞にとって非常に重要な役割を果たしています。これにより、細胞は周囲の環境を把握し、コラーゲンやエラスチンなどを産生・修復するための遊走が可能になります。しかし、シワ部位ではこのビンキュリンの量が減少していることが確認されたのです。

シワ部位の実態

ポーラ化成工業による研究では、シワがある肌の箇所でビンキュリンの発現量が減少し、これが遊走スピードの低下につながる可能性があると指摘されています。具体的には、ビンキュリンが少ない場合、真皮線維芽細胞の遊走スピードが実際に遅くなることが確認されました。このことは、シワのある部位で細胞がコラーゲンの修復に遅れを生じていることを意味します。