デパコスとプチプラ、どっちが本命?
2025年6月、株式会社GLAP Entertainmentが行った『20代女性300人のコスメ選びに関する調査』が注目を集めています。この調査は、デパートコスメ(デパコス)とプチプラコスメの購買理由やブランド変更の実態を明らかにしたもので、20代女性たちはどのようにコスメを選んでいるのでしょうか?
調査の背景と目的
SNSの浸透により、プチプラコスメの人気は高まりつつあります。一方で、自己投資やご褒美としてデパコスの購入も根強く行われています。この背景には、上記の価格帯のコスメがそれぞれ異なる購買心理を持つことがあると考えられます。
今回の調査では、プチプラ派、デパコス派、両者を使い分けるミックス派によるリアルな選択基準とブランドスイッチの理由を探り、マーケティング担当者へも参考となるデータを提供しました。
調査の概要
調査対象:20代女性300名
方法:Webアンケート(9設問)
期間:2025年6月13日〜6月17日
分析の軸:年代、支出、購入チャネル、選択理由、スイッチ要因
購買理由のトレンド
調査結果では、20代女性のコスメ購入における消費傾向が二分化していることが明らかになりました。
- - 20〜22歳:4割以上が「1,000円以下のコスメ」を選ぶ傾向に。この世代はSNSでの口コミレビューを重視し、特にプチプラコスメに強い関心を持っています。
- - 23〜25歳:この年代では色のラインナップや成分が重要視されており、デパコスの魅力が光ります。
- - 26〜29歳:デパコスの購入比率が増加し、色展開や機能性成分に注目されています。価格の意識が高まる一方で、品質への投資が進んでいます。
この背景には、特に23~25歳がインフルエンサーの影響を受けやすい時期であることも挙げられ、この世代に向けた広告戦略は、価格と世代別の要因をうまく組み合わせることが鍵となります。
ブランドスイッチの理由
興味深いことに、ブランドを変更する(スイッチする)理由も世代によって異なりました。
- - 20〜22歳:SNSの口コミレビューが大きな影響を及ぼしており、この年代は新しいトレンドをすぐに取り入れる柔軟さを持っています。
- - 23〜25歳:広告クリエイティブが重要な要素として浮上し、ここでもインフルエンサーの意見に反応する傾向が見られました。
- - 26〜29歳:色のラインナップやSNSレビューに加え、ブランドの信頼性への関心も高まり、選択基準が微細化されています。
まとめ
調査結果からは、20代女性がどのようにコスメを選び、ブランドを変えていくのかが浮き彫りになりました。それぞれの世代に特有の購買心理や選択基準を理解することで、今後のコスメマーケティングにおける戦略が見えてくることでしょう。今後の施策においても、世代別のキーファクターを意識しながら、魅力的な広告を展開することが重要です。これからも、コスメ選びがより楽しさと便利さを増していくことを期待しています。